この記事はこんな方のための記事です。
- ヤマトヌマエビとミナミヌマエビのちがいを知りたい
- どちらのエビを飼おうか迷っている
- 一緒に飼えるのかどうか知りたい
ヤマトヌマエビは水槽の掃除屋としてコケ取りの能力が高いことで有名です。
また、ミナミヌマエビは体が小さく、水槽内で繁殖させることができることで人気があります。
どちらも魅力がありますが、飼ったことがない方はどちらがいいか迷ってしまうことがあります。
できれば両方飼ってみたいですよね。
熱帯魚水槽歴13年になる私も、どちらも飼ったことがありますし、一緒に混泳させていたこともあります。
そこでこの記事では、どちらを飼おうか悩んでいる方や、混泳させたい方のためにそれぞれの特徴や、混泳させるときの注意点についてお伝えします。
この記事を読めば、どちらが自分の水槽にあっているのかを決めたり、安全に混泳させたりすることができます。
まずは結論からお伝えします。
- 迷っているのであればヤマトヌマエビがおすすめ
- 混泳はできるが、あまりおすすめしない
- もしするのであれば、水草をたくさん植えればよい
ミナミヌマエビは勝手に増えていくというよさはあるのですが、コケ取り能力ではあまり高くありません。
そのため、コケ取りを目的に水槽に入れるのであればヤマトヌマエビをおすすめします。
また、混泳はあまりおすすめしません。
できなくはないですが、メリットがあまりないです。
もしするのであれば、水草などの隠れ家をたくさん用意する必要があります。
それではここからは詳しく解説していきます。
ヤマトヌマエビとミナミヌマエビのちがい
まず、どちらかを選んだり混泳させたりするために、ヤマトヌマエビとミナミヌマエビの特徴を理解する必要があります。
主な特徴は次の通りです。
大きさ | 繁殖 | コケ取り能力 | 価格帯 | 寿命 | |
ヤマトヌマエビ | 4〜5cm | ほぼできない | 高い | 60~180円 | 2~3年 |
ミナミヌマエビ | 2〜3cm | 簡単 よく増える | 低い | 30〜120円 | 1年程度 |
ヤマトヌマエビの特徴
コケ能力が高い
ヤマトヌマエビは、コケ取りをしてくれる生体の中でもっとも能力が高いです。
また、食べてくれるコケの種類も多く、オールマイティです。
水槽のガラスや石、水草についたコケを食べてくれるので、ヤマトヌマエビを入れておけば、見た目をきれいに保つことができます。
繁殖はできない
ヤマトヌマエビは家庭用の水槽では繁殖が難しいです。
特に、稚エビが生まれても、海水が必要な段階があるため、家庭の淡水水槽では繁殖が成功しません。
死んでしまって減った場合には、買い足すしかありません。
寿命がやや長い
一般的に、ヤマトヌマエビはミナミヌマエビよりも寿命が長いと言われています。
ミナミヌマエビの寿命は1年程度、ヤマトヌマエビは2~3年程度といわれています。
適切な環境で飼育するとさらに長生きする可能性があります。
ミナミヌマエビの特徴
水槽内で目立たない
ミナミヌマエビはヤマトヌマエビに比べて体が小さいため、水槽内ではあまり目立ちません。
「ヤマトヌマエビは大きくてちょっと気になる」という方はミナミヌマエビがいいかもしれません。
買い足さなくても勝手に増える
ミナミヌマエビは淡水水槽内で簡単に繁殖します。
健康であれば、自然と数が増えていくので、新しいエビを買い足す必要がありません。
繁殖を楽しみたい人や、金銭的に買い足すのが厳しい方にはよいでしょう。
コケ取り能力は低い
ミナミヌマエビもコケを食べますが、ヤマトヌマエビほどの能力はありません。
コケ取りを目的にしている場合には、ミナミヌマエビでは満足しない可能性があります。
こんな方におすすめ
コケ取り能力を重視するならヤマトヌマエビ
ヤマトヌマエビはコケをよく食べるので、水槽の掃除役としては優秀です。特に、コケが増えやすい水槽にはぴったりです。
体が大きくて少し目立つかもしれませんが、コケを食べている姿もかわいくなってきますし、水槽もきれいにしてくれるのでおすすめです。
繁殖させて増やしたいならミナミヌマエビ
ミナミヌマエビは繁殖しやすいので、エビの数を増やしたい方にはおすすめです。
小さなエビが水槽内を泳ぐ様子はとても可愛らしいですし、買い足さなくてよいため金銭的にもありがたいです。
できるだけお金をかけたくない方にはおすすめです。
ヤマトヌマエビとミナミヌマエビの混泳
混泳させるメリット
ヤマトヌマエビとミナミヌマエビを混泳させることで、コケ取りと繁殖の両方を楽しむことができます。
ヤマトヌマエビがコケを食べて水槽をきれいに保ち、ミナミヌマエビが繁殖して数を増やすことで、よりにぎやかな水槽になります。
混泳させることのデメリット
ヤマトヌマエビとミナミヌマエビは同じエビの仲間ですが、体が大きいため混泳にはデメリットもあります。
ヤマトヌマエビがミナミヌマエビの稚エビを食べてしまったり、逆にミナミヌマエビがヤマトヌマエビにちょっかいを出したりすることがあります。
ちょっかいを出されると、エビが水槽から飛び出して死んでしまったり、稚エビが食べられて数が増えないことがありますので、混泳はできるだけしないほうがよいでしょう。
混泳させる時には
混泳させる場合は、水槽のサイズに余裕を持たせ、エサを十分に与えることが大切です。
水槽サイズとしては、45㎝以上の水槽でないと、かなり過密になることが考えられます。
また、水槽内に隠れ家をたくさん用意して、ミナミヌマエビが安心して過ごせる場所を確保しましょう。
隠れ家は水草がおすすめです。隙間が多くありますし、エサになるコケも出るためです。
ライトが強くなくても育てられる水草はこちらで紹介しています。
結論 混泳はできるがあまりおすすめしない
ヤマトヌマエビとミナミヌマエビは混泳できますが、デメリットのほうが大きいと考えられるため、あまりおすすめしません。
現在どちらを買おうか迷っている方は、両方の特徴をよく考えて片方を選ぶことをおすすめします。
個人的には、迷ったらヤマトヌマエビをおすすめします。
まとめ
ここまでをまとめます。
- コケ取りが目的ならヤマトヌマエビがおすすめ
- 混泳はできなくないが、おすすめしない。
- 混泳させるなら水草をたくさん植える
どちらのエビにもよさがあり、かわいらしいのですが、コケ取りを目的にするのであれば、ヤマトヌマエビにしましょう。
混泳させたい場合には、水草をたくさん入れて隠れ家を作ってあげてください。
ただし、その場合には通常よりも飼育は難しくなりますのでお気を付けください。
もしくは、小型の水槽をもう1つ購入するのも1つの手です。
みなさんの参考になれば幸いです。