この記事はこんな方のための記事です。
- ヤマトヌマエビが隠れている理由が知りたい
- 隠れないで出てくるようにする方法を知りたい
- たくさんコケを食べて水槽をきれいにしてほしい
ヤマトヌマエビは「水槽の掃除屋さん」としてコケ取り能力が高いことで有名です。
しかし、環境によってはヤマトヌマエビが隠れて出てこなかったり、コケを食べてくれないこともあります。
熱帯魚水槽歴13年になる私も、長年ヤマトヌマエビを飼育しており、そんな場面を目にすることがよくあります。
そこでこの記事では、ヤマトヌマエビが隠れて出てこない理由や、活発に動くようにするための方法についてお伝えします。
これがわかればヤマトヌマエビによって水槽をきれいに保つことができるようになります。
まずは結論からお伝えします。
ヤマトヌマエビが出てこない理由は次の通りです。
- まだ環境に慣れていない
- 攻撃する魚と混泳している
- 水質がよくない
それでは詳しく説明していきます。
ヤマトヌマエビが環境に慣れていない
水槽の水に慣れていない
ヤマトヌマエビは新しい環境に移されると、最初は隠れてしまうことが多いです。
特に新しい水槽に移ったばかりの場合、エビは安全だと感じるまで時間がかかることがあります。
このため、最初の数日から数週間は隠れていることが普通です。
安全だとわかるまで様子を見てるという感じですね。
エビが新しい水質や環境に慣れるまで、少しの間は見守ることが大切です。
水合わせはしっかり行うとよい
水槽に新しいエビを入れるときは、水合わせをしっかりと行うことが大切です。
これにより、エビが新しい水質に慣れやすくなります。
水合わせの方法としては、エビを入れる前に少しずつ新しい水をエビの入った容器に加える「点滴法」が一般的です。
水合わせを怠ると、エビがストレスを感じて隠れがちになります。
水合わせの仕方について詳しく知りたい方は【熱帯魚・エビ】点滴法で簡単に水合わせをする方法について解説!をご覧ください。
時間が経てば出てくるようになる
新しい環境に慣れるまでに時間がかかることがありますが、しばらくするとエビは徐々に出てくるようになります。
エビが隠れている間は、あまり触らずにそっとしておくことが重要です。
エビが安心して過ごせるようになるまで、焦らずに待ちましょう。
他の魚がヤマトヌマエビに攻撃している
体が大きい魚は攻撃してくる可能性がある
体の大きい魚や攻撃的な魚を一緒に飼うと、エビはストレスを感じて隠れてしまうことがあります。
例えば次のような魚です。
- 金魚
- エンゼルフィッシュ
- ディスカス
- ラミレジィ
大型の魚や、比較的攻撃的な魚とは混泳させないほうが無難です。
エビが隠れている場合、その原因が他の魚に攻撃されていないかを確認してみましょう。
混泳してもよい熱帯魚
ヤマトヌマエビと相性の良い魚を選ぶことが重要です。
特に小型でおとなしい魚は、エビと一緒に飼いやすいです。
また、熱帯魚ではありませんがメダカとも混泳することができます。
コリドラスやオトシンクルスなどのプレコとも混泳は可能です。
これらの魚はエビに対して攻撃的になることが少ないため、エビが安心して過ごせます。
混泳する魚を選ぶ際は、エビに対する攻撃性が低い魚を選びましょう。
まずは隠れ家を作って様子を見る
混泳相手の問題がある場合は、まずはヤマトヌマエビが隠れる場所を作ってあげると、ストレスを軽減することができます。
石や流木、水草を使ってエビが隠れられる場所を作ってあげましょう
エビは徐々に出てくるようになります。
隠れ家を増やすことで、エビのストレスを減らし、活発に動ける環境を整えましょう。
水質がよくないとヤマトヌマエビは動かない
汚れがろ過できていない
水槽の水質が悪化すると、ヤマトヌマエビはストレスを感じて動かなくなることがあります。
特に、アンモニアや亜硝酸の濃度が高いと、エビの健康に悪影響があります。
定期的に水質をチェックし、必要に応じて水替えを行うことが大切です。
ろ過フィルターが適切に機能しているか確認し、キレイな水槽を保つよう心がけましょう。
二酸化炭素の添加が多すぎる
水草水槽で二酸化炭素を添加する場合、添加量が多すぎるとエビにとって有害になることがあります。
適切な量を添加し、水質を定期的にチェックするようにしましょう。
水槽サイズごとのおよその添加量は次の通りです。
水槽サイズ | 添加量 |
30㎝水槽 | 2秒に1滴 |
45㎝水槽 | 1秒に1滴 |
60㎝水槽 | 1秒に2滴 |
90㎝水槽 | 1秒に3滴 |
二酸化炭素の過剰添加はエビにとってストレスとなり、動かなくなる原因となります。
ちなみに、添加時間はタイマーできっちり管理するほうがいいです。
水温が合っていない
ヤマトヌマエビは水温の変化にも敏感です。
急激な水温の上昇や下降があると、エビは動きを止めてしまうことがあります。
水温計を使用して水温を常に監視し、適切な温度を保つようにしましょう。
一般的に、ヤマトヌマエビに適した水温は20〜28度です。
水温の管理を徹底し、エビが快適に過ごせる環境を整えましょう。
まとめ
ここまでをまとめます。
- エビが出てくるようになるまでは1週間以上かかる
- 動かなくなっていたら水質や水温などを気にしてみる
- 混泳している魚が攻撃的な場合は、隠れ家を作る
ヤマトヌマエビがコケを食べてくれないのはヤキモキしますが、そのうち食べてくれるようになります。
隠れ家を作るなどして、エビにストレスがかからないようにしつつ、そっと見守るようにしていきましょう。
そのうち、少しずつ見えるところに来てコケを食べてくれるようになります。
ちなみに、死んでしまった場合には何が原因かをこちらの記事で確かめてみてください。