この記事はこんな方のための記事です。
- 水槽を立ち上げて1年近く経つ方
- ソイルがコケまみれになっていたり、泥状になっている方
- ソイルの交換時期や交換方法を知りたい方
水草水槽を立ち上げている方のほとんどはソイルを使用しています。
立ち上げ当初のソイルはきれいですが、時間が経つとコケが付いてきたり粒が潰れて泥状になってきたりします。
初心者の方は「このままでいいのかな?それとも交換したほうがいいのかな?」と悩む方もいるでしょう。
そこでこの記事では、水草水槽歴12年になる筆者がソイルの交換目安や交換方法についてお伝えします。
この記事を読めば、ご自分の水槽のソイルを交換するべきかを判断することができるようになります。
ソイルの交換時期と交換のサイン
水槽用のソイルは、きれいな見た目だけでなく水質を保つためにも重要です。
交換時期を逃してしまうと、水槽全体のバランスが崩れてコケや藍藻が発生したり、水草が弱ってしまうこともあります。
ここでは、ソイル交換の目安ついて解説します。
ソイル交換の目安は次の通りです。
- 基本的には1~2年
- ソイルの粒が潰れてきた時
- 明らかにコケが増えてきた
基本的には1年~1年半
水槽メーカーのGEXの公式サイトでは「どのソイルも約1年を目安に交換してください」と記載されています。
私はソイルを10年以上使用していますが、最大で1年半程度が限界だと感じています。
どのソイルを使用するか、追肥をするかなどによってもちろん使用時期は変わりますが2年経たずに交換するのがよいでしょう。
ソイルの粒がつぶれてきたとき
ソイルの粒が潰れてドロドロになってしまった場合も、交換のサインです。
水槽に入れた時はソイルは粒状になっていて、粒と粒の間には隙間ができています。
これがあることで水が通りやすくなったり、水草の根が深くまで張ったりします。
しかし、長期間使用していると粒がなくなり泥状になってしまいます。
ガラス面から見るとよくわかりますので、こちらの粒がなくなったときには部分的にでも交換するとよいでしょう。
明らかにコケが増えてきた
こちらは「吸着系ソイル」を使用している場合の目安です。
ソイルには「吸着系ソイル」と「栄養系のソイル」があります。
- 吸着系ソイル:汚れを吸着する
- 栄養系ソイル:水草が育つ栄養を含んでいる
吸着系ソイルは汚れを吸着して水をきれいにしてくれますが、吸着する量や期間には限界があります。
吸着系ソイルの寿命が切れた時には汚れが溜まり、コケが増えてくるなど水槽に変化が出てくることがあります。
コケが増えたなど水槽に変化が出てきたときには吸着系のソイルを変えてみるのもよいかもしれません。
水槽用ソイル交換をしないとどうなるか
ソイル交換をしないことによって引き起こされるデメリットがあります。
- 水の通りが悪くなる
- 栄養分が不足する(栄養系)
- 水が汚れやすくなる(吸着系)
水の通りが悪くなる
水槽用ソイルの交換を行わない場合、ソイル内の細かい隙間が詰まり、水の流れが悪くなります。
水槽内で循環しづらい部分ができるのはよくありません。
日常生活でも、バケツなどに溜まっている水は汚くなっていきますよね。
常に水槽内の水全体を循環させて、フィルターを通るようにしていくことで水をきれいに保つことができます。
ソイルの間の隙間がなくなってしまうのはやはり水槽管理にとってはマイナスなので、粒をある状態を保つことが大切です。
栄養分が不足する
ソイルは水草に必要な栄養分を供給する役割も担っています。
栄養分が不足すると、水草の成長は遅くなったり、弱ってしまったりします。
水草の調子がよいと養分や汚れを浄化してくれる作用があります。
しかし、水草の調子が悪くなると、水の浄化作用も少なくなりますのでコケなどが増えることもあります。
ソイル交換の準備と手順
古くなったソイルを交換する方法は2つあります。
- リセットして、すべてのソイルを交換する
- 一部分だけ吸い出し、新たにソイルを足す
1つは、一度石や流木などの素材などと一緒にソイルをすべて取り出し、すべて交換する方法です。
こちらは、かなり大がかりになりますが、立ち上げから1年~1年半程度経っているのであれば、リセットしてしまうのもよいでしょう。
2つ目は、粒がつぶれてしまった部分だけのソイルを吸い出し、新たにソイルを足す方法です。
こちらは、前景草(手前の部分)だけなど、気になったところだけを変えることができるので、比較的手軽に行うことができます。
今回は、一部分だけを交換する方法をお伝えします。
なお、リセットして立ち上げる場合は【ミスト式で簡単!】水草水槽立ち上げの手順を解説!流木を使った60cm水槽レイアウトを例にをご覧ください。
必要な道具と材料
ソイル交換に必要なものは以下の通りです。
- ホース
- バケツ
- 新しいソイル
- ゴミ袋
基本的には、通常の水槽管理でお持ちの物だけで行うことができます。
ただ、ホースについては水槽用の物ではなく、園芸用のホースを使用してください。
水だけでなく、ホースでソイルを吸い出すことになります。
2mもあれば十分ですので、ホームセンターやアマゾンなどで購入してください。
古いソイルの交換方法
必要なモノを準備したら、ここから古いソイルを取り除いていきます。
水槽の一方を水槽に入れ、もう片側にバケツを用意します。バケツ側を口で吸い、呼び水をします。
水槽側のホースをソイルに突き刺し、ソイルを吸っていきます。
この時に岩などの近くのソイルを吸ってしまうとレイアウトが壊れてしまうことがありますので、気を付けてください。
この時、ホースを折り曲げて、水の量を調節してください。折り曲げないとあっという間にバケツがいっぱいになってしまいます。
水草がある場合は、一緒に吸ってしまってもかまいません。
丸の部分のソイルと水草を一緒に吸い出しました。
よくある質問とトラブルシューティング
ソイル交換をするとバクテリアは減る?
ソイルの中にはバクテリアが多く住み着いています。
そのため、大量のソイルを交換するとバクテリアも水槽外に出してしまうことになります。
一時的にバランスが崩れますので、バクテリア剤などを補助的に入れるのもよいでしょう。
ソイル交換したときの水草は使える?
ソイル交換をしたときに植えられていた水草は再利用することができます。
ただし、コケに覆われてしまっている場合や、調子がよくないものは廃棄してしまうほうがよいでしょう。
交換するソイルの量はどれくらいがいい?
3分の1以上ソイルを交換するのであれば、リセットしてしまったほうが早いと思います。
特に石や流木などをレイアウト水槽では、大量のソイルを交換するとレイアウトが崩れます。
崩れたレイアウトを戻すのは大変なので、新たに立ち上げたほうが簡単でしょう。
上からソイルを付け足すだけではダメ?
古いソイルの上から新しいソイルを付け足すのは、「養分をプラスする」という意味ではよいでしょう。
ただ、粒が潰れたソイルが下にあると水が通らないところがでますので、あまりおすすめしません。
それであれば、表面の泥状になったところをホースで吸い出してからソイルを追加するのがよいでしょう。
まとめ
ここまでをまとめます。
- ソイルは1年程度を目安に交換を
- 粒がつぶれてきたら交換するほうが良い
- 3分の1以上交換するならリセットしたほうが楽
- 一部分だけなら吸い出して足す
以上ソイルの交換目安と交換方法などについてお伝えしてきました。
水草が育ちやすい栄養系ソイルについてはこちらで紹介していますので、この機会に新しいソイルに交換してみてください。