この記事はこんな方のための記事です。
- ラスボラエスペイがどのような魚か知りたい
- ラスボラエスペイと混泳できる魚を知りたい
- ラスボラエスペイを繁殖させられるか知りたい
鮮やかなオレンジと黒の模様が特徴のラスボラエスペイ。
価格も比較的安く、丈夫なので初心者でも飼いやすい熱帯魚です。
熱帯魚歴13年以上になる私は、今までに25種類以上の熱帯魚を飼育してきました。
ラスボラエスペイも以前水槽にいて、2~3年飼育をしていました。
この記事ではラスボラエスペイを飼ったことがない方のために、くわしい飼い方を解説します。
まずは、基本的な情報をお伝えします!
- 体長は3~5㎝程度
- 寿命は2~5年
- 適正な水温は24~26度
- ヒーターは必要
- 穏やかな性格で飼いやすい
- メダカや小型熱帯魚と混泳できる
- エビとも混泳できる
- 繁殖は難しい
- 価格は150~200円程度
それでは解説していきます。読み飛ばしたい方は目次をクリックしてください。
ラスボラエスペイと混泳できる熱帯魚
ラスボラエスペイは穏やかな性格で他の魚と混泳させやすい熱帯魚です。
ここでは、混泳できる熱帯魚についてくわしくお伝えします。
混泳できる魚
・同じサイズの小型熱帯魚
・メダカ
混泳できない魚
・体が大きい熱帯魚
・単体でしか飼育できない熱帯魚
小型の熱帯魚
ラスボラエスペイと体の大きさが同じくらいの仲間は基本的に混泳できます。
例えば次のような仲間です。
- グッピー
- カラシンの仲間(○○テトラなど)
- プラティの仲間
- コリドラスの仲間
- モーリーの仲間
- コイの仲間の一部(アカヒレなど)
よく見かける「○○テトラ」と名前の付いたものは、カラシンという種類の仲間です。
ほとんどの場合は混泳させることができます。
また、グッピーやプラティ・コリドラスなどの仲間も混泳には向いています。
メダカとも混泳できる
ラスボラエスペイはメダカとも混泳させることができます。
メダカは幅広い水温に対応しているため、水槽用のヒーターを入れても問題ありません。
そのため、水温をラスボラエスペイに合わせ26度前後にしてあげれば一緒に飼うことができます。
おすすめの混泳相手10選
ラスボラエスペイの混泳相手としておすすめの小型熱帯魚をお伝えします。
初心者の方でも飼いやすい丈夫な熱帯魚を選んでいますので、安心して混泳させてください。
名称 | 価格 | 特徴 | Amazon | 楽天 |
ネオンテトラ | 80~150円 | 赤と青が特徴の飼いやすい熱帯魚。入門種としてもおすすめ。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ラミーノーズ テトラ | 100~200円 | 赤い頭と白黒のヒレがきれいな魚。群泳もする。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
グッピー | 150円~250円 (外国産) | ひらひらと水槽全体を泳ぐ熱帯魚の代表種。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ファイヤー テトラ | 100~250円 | 別名レッドテトラ 青のカージナルと、赤色の混泳は見栄えがよい。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
チェリーバルブ | 200~250円 | ピンク色がキレイな鯉の仲間。丈夫で穏やか。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ゴールデン プリステラ | 150~200円 | 黄色の体と独特の泳ぎ方でかわいい魚。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ミッキーマウス プラティ | 200~250円 | 子どもがよろこぶミッキーのマーク。繁殖も可能。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ブラックモーリー | 150~250円 | 黒い体で見栄えがするモーリーの仲間。水面の油膜を食べてくれる。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
コリドラス パンダ | 350~500円 | 床底の食べ残しを食べてくれるお掃除屋さん。見た目もかわいい。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
アカヒレ | 90円~150円 | パイロットフィッシュとしておなじみの鯉の仲間。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ラスボラエスペイと混泳できない魚
一緒に飼える魚が幅広いラスボラエスペイですが、混泳できない魚もいます。
できない魚は次の通りです。
混泳できない魚
・体が大きい熱帯魚
・単体でしか飼育できない熱帯魚
体が大きい熱帯魚
ラスボラエスペイが食べられてしまうくらいの大きな熱帯魚とは混泳できません。
体の大きな熱帯魚は大型の水槽で飼育するため、混泳させることはないと思いますが念のためお伝えします。
単体でしか飼育できない熱帯魚
熱帯魚には、その種類だけしか水槽に入れられない物や1匹ずつでないとダメな種類がいます。
それらの種類とラスボラエスペイは当然ですが混泳できません。主に次の種類です。
- ベタ ×
- エンゼルフィッシュ ×
- スマトラ ×
- パファー(フグの仲間) ×
ベタは1匹ずつ飼育する魚で、エンゼルフィッシュやスマトラはその種類だけで飼育する魚です。
混泳させると攻撃されてしまいますので、同じ水槽で飼うことはできません。
ラスボラエスペイはエビとも混泳できる
ここでは、ラスボラエスペイとエビの混泳についてお伝えします。
コケを食べてくれることで有名な「ヤマトヌマエビ」や「ミナミヌマエビ」を水槽で飼っている方もいらっしゃるでしょう。
まずは結論からお伝えします。
- ラスボラエスペイはエビとも混泳できる
- 稚エビは小さいので食べてしまうこともある
エビを食べたりすることもある
ラスボラエスペイはエビを攻撃することはほとんどありません。
ただ、ミナミヌマエビの赤ちゃん(稚エビ)などは食べてしまうこともあります。
ラスボラエスペイに限らず、ほとんどの熱帯魚は稚エビを食べることがあります。
そのため、エビを繁殖させたい方は隔離をしたり、隠れ家を作ったりしましょう。
ヤマトヌマエビの大きさでは食べられることはない
ミナミヌマエビは食べられてしまうの可能性がありますが、ヤマトヌマエビほどの大きさになると、攻撃することは少なくなります。
そのため、混泳させるのであればヤマトヌマエビをおすすめします。
コケ取り能力も高いですからね。
隠れ家になるものを置く
エビが安心して過ごせるように、隠れられる場所を作ることがとても大切です。
そのため、岩や流木、専用の隠れ家を水槽内に作ると、エビがストレスを感じずに過ごせるようになります。
エビが隠れられる場所があることで、エビもストレスなく長生きすることができます。
隠れ家になるおすすめの水草
エビの隠れ家として特におすすめなのが、水草です。
体が小さいエビも入り込むことができますし、水槽内の養分を吸収しコケを抑えることができるためです。
また、見た目にも水槽がキレイに映るので水草はぜひ入れてみてください。
おすすめは、高価なライトを使っていなくても育てることができる水草です。
例えば次のような種類です
金魚やメダカ水槽などにも使われるので、育成もそこまで難しくありません。
光が強くなくても育つ水草については【陰性水草おすすめ13選】で解説していますので、ご覧ください。
ラスボラエスペイの寿命
ここでは一般的なラスボラエスペイの寿命や長生きさせる方法をお伝えします。
寿命はおよそ2~3年
環境にもよりますが、ラスボラエスペイの寿命は2~5年といわれています。
私が飼っていたラスボラエスペイも2年半くらいでした。
一般的に小型熱帯魚の寿命は2~5年程度ですので、ラスボラエスペイの寿命もそこまで大きく変わりません。
寿命を延ばすための方法
寿命を延ばすには、ラスボラエスペイに合った環境を準備することが大切です。
そのためには、適正な温度、水をきれいにするためのろ過、エサの頻度など様々なことが関係します。
水槽用品はお金がかかりますが、これらがないとラスボラエスペイを長生きさせることはできません。
最初だけしっかりと準備をしましょう。
ラスボラエスペイの適正水温は24~26度
ラスボラエスペイに適正な水温は24~26度程度です。
こちらも他の熱帯魚と大きく変わりません。
どうやって水温を管理するの?
水槽用ヒーターを入れるだけで大丈夫ですよ
ラスボラエスペイはヒーターなしでは飼えない
ラスボラエスペイの水槽には、水槽用ヒーターが必要です。
水槽用のヒーターは水を26度まで自動で温め、温度を一定にしてくれます。
ヒーターがない場合は病気にかかりやすくなったり、最悪の場合は死んでしまいます。
温度管理はしっかりとするようにしましょう。
エアコンでの温度調整はおすすめしない
アクアリストの中には、水槽用ヒーターを入れずにエアコンで温度管理をしている方もいらっしゃいます。
しかし、初心者の方にはおすすめしません。
水槽が1つだけの場合、エアコンの電気代のほうが高くなってしまうからです。
水槽が1つであればヒーターを入れたほうが電気代が安く済みます。
また、季節によって管理が難しくなりますので、ヒーターのほうが簡単に飼育することができます。
ラスボラエスペイの繁殖
結論からお伝えすると、ラスボラエスペイの繁殖をさせるのは難しいです。
お恥ずかしながら、私は成功したことがありません・・・。
ただ、挑戦したい方もいらっしゃると思いますので、情報だけお伝えします。
オスとメスを別の水槽に入れる
オス数匹とメス1匹を別の水槽に移します。
とはいえ、オスとメスを見分けるのも難しいです。
- オスは細身で色合いが強い
- メスは丸く色合いが少し地味
実際には、見分けるのが難しいので数匹を入れてペアになるのを期待するしかないでしょう。
水草を入れる必要があるため、30㎝水槽などを用意するといいです。
pHを下げる
繁殖させるためには、pHを下げる(弱酸性に傾ける)ことが必要です。
あまりにも急に下げすぎてしまうと負荷がかかってしまうので、ソイルを多めに入れたりpH降下剤などをしたりして、少しずつ下げてください。
大きめの葉がある水草を入れておく
ラスボラエスペイは卵を水草に植えつけるため、水槽には水草を入れてあげるとよいでしょう。
特に大きめの葉を好むので、アマゾンソードやミクロソリウムなどがよいそうです。
稚魚を1か月程度隔離してエサを与える
稚魚は1か月くらいは隔離して、別に飼育をしてください。
体が小さい魚は他の魚に食べられてしまう可能性もあります。
また、エサを食べる時にも他の魚に負けてしまうので餓死してしまうこともあります。
細かく砕いたエサや、稚魚専用のフレークなどを使ってエサを食べやすくしてあげましょう。
ラスボラエスペイを飼うために必要なモノ
ここでは、熱帯魚を飼うために必要なものを簡単にお伝えします。
なお、今回は本格的な水草水槽ではなく熱帯魚をメインとした30cm水槽を想定しています。
- 水槽
- ろ過フィルター
- 照明
- 砂利や砂
- エアーポンプ(ブクブク)
- 水槽用ヒーター
1つ1つ揃えることもできますが、初心者の方にはセットになっているものがおすすめです。
初心者の方は熱帯魚ショップでの購入がおすすめ
熱帯魚の購入方法はいくつかあります。
また、初心者の方にとっては店員さんに聞くことができるのはありがたいです。
ただ、自宅から遠くなってしまう場合もありますので、その場合には通販をおすすめします。
ラスボラエスペイの水合わせ
買ってきた熱帯魚は袋に入れられています。
ペットショップの水と水槽の水は違っていますので、一気に入れてしまうとラスボラエスペイに負荷がかかってしまいます。
温度や水質を合わせてあげる必要があり、これを「水合わせ」といいます。
水合わせのくわしい方法はこちらをご覧ください。【熱帯魚を水合わせする方法】
ラスボラエスペイのエサやあげ方
ラスボラエスペイはどこにでも売っている小型熱帯魚のエサで十分です。
また、始めのころはエサをたくさんあげたくなりますが注意が必要です。
エサをあげすぎてしまうと、フンやエサの食べ残しが増えすぐに水が汚くなってしまいます。
1~2日に1回 30秒で食べきれるくらいで十分です。
私は、水が汚れにくいこちらを使用しています。
ラスボラエスペイの飛び出しに注意
ラスボラエスペイは、比較的泳ぎが速いため、何かの拍子に水槽から飛び出してしまうことがあります。
特に、大きな音を立てたり、他の魚に突っつかれた時などに飛び出してしまうことが多いです。
フタをしておけば飛び出しは防ぐことができますので、できるだけフタはしておくようにしましょう。
ラスボラエスペイは群泳する熱帯魚
ラスボラエスペイは群泳(群れでまとまって泳ぐ)する魚です。
できれば10匹程度飼ってあげると、見栄えがするのでおすすめです。
ちなみに、水槽サイズと飼える魚の数は次の通りです。
大きさ | 水量 | 飼える 熱帯魚の数 | |
30㎝水槽 | 30×18×24cm | 約11L | 8匹~10匹 |
30㎝ キューブ水槽 | 30×30×30㎝ | 約25L | 10~20匹 |
45㎝水槽 | 45×24×30㎝ | 約40L | 20~25匹 |
60㎝ スリム 水槽 | 60×20×25cm | 約27L | 10~20匹 |
60㎝水槽 | 60×30×36㎝ | 約60L | 30~50匹 |
これ以上多く飼ってしまうと、水が汚れやすくなり管理が難しくなります。
できるだけ少なく飼うように心がけましょう。
ラスボラエスペイは初心者でも飼いやすい熱帯魚
気を付けるべきポイントはありますがラスボラエスペイは飼いやすい熱帯魚です。
初心者からベテランまで人気があり、長く楽しめるのでぜひチャレンジしてみてください。
みなさんが楽しい熱帯魚ライフを送れることを願っております。