この記事はこんな方のための記事です。
- オトシンクルスが自分の水槽でも飼えるのか知りたい
- オトシンクルスを長生きさせる方法を知りたい
- どのエサをあげればよいか知りたい
ガラスにピタッと張り付いたり、しっぽをフリフリしながらコケを食べる姿で人気のオトシンクルス。
コケ取りの能力もさることながら、かわいらしい見た目が好きで飼っている方も多いです。
私も以前飼っていました。
しかし、コケ以外に何を食べるのか、どの生き物と混泳できるのかといったところは、飼ってみないと分からないですよね。
そこで熱帯魚水槽歴13年の私が、オトシンクルスの特徴や寿命、混泳できる生き物などくわしく解説していきます。
この記事を読めば、自分の水槽でオトシンクルスを長生きさせることができます。
まずはこの記事のまとめからお伝えします。
- 価格は250円~400円程度
- 寿命は3年程度
- 水温は20~28度が適温
- 冬場はヒーターが必要
- 主にコケを食べる
- エサには慣れさせる必要がある
- 小型熱帯魚やエビとも混泳できる
オトシンクルスの特徴
まずは基本的なオトシンクルスの情報からお伝えしていきます。
すでに分かっている方は読み飛ばしてください。
オトシンクルスの基本情報
名称 | オトシンクルス |
体長 | 3~6㎝ |
価格 | 250~400円 |
水温 | 20~28度 |
食べるコケ | 茶ゴケ・ガラス面の柔らかい苔 |
オトシンクルスは、コケ取りで有名ですが食べるコケは限定的です。
主に茶ゴケという茶色い柔らかいコケしか食べません。
緑色や黒色のコケは食べませんので、注意が必要です。
オトシンクルスの仲間
オトシンクルスの仲間には「オトシンクルス」と「オトシンネグロ」がいます。
他にもいますが、一般的なのはこの2種類です。
見た目はやや異なるものの、私が飼っていた時にはその違いはあまりよく分かりませんでした。
「ネグロ」のほうがコケ取り能力が高いとされていますが、実際に飼ってもそれほどちがいは感じられませんでした。
価格はネグロのほうが高いため、そこまでこだわりがないのであれば「オトシンクルス」のほうをおすすめします。
オトシンクルスに合った水温は20~28度
コケ取り能力があるのであれば、メダカなどの水槽にも入れてみたいと考える方もいるでしょう。
しかし、オトシンクルスは熱帯魚であるためある一定の水温がなければ飼育することができません。
基本的には20~28度の水温をキープしてあげることが必要です。
ヒーターなしで飼育するのは難しい
20~28度をキープするためには、水槽用のヒーターが必要になります。
そのため、屋外で飼育しているメダカやヒーターを入れない水槽に入れることはおすすめしません。
もし、メダカ水槽に入れるのであればメダカ用のヒーターを入れれば飼育することができるでしょう。
オトシンクルスと混泳できる熱帯魚
オトシンクルスは穏やかな性格で他の魚と混泳させやすい熱帯魚です。
ここでは、混泳できる熱帯魚についてくわしくお伝えします。
混泳できる魚
・同じサイズの小型熱帯魚
・メダカ
混泳できない魚
・体が大きい熱帯魚
・単体でしか飼育できない熱帯魚
・ミナミヌマエビなど小さなエビ
小型の熱帯魚
オトシンクルスと体の大きさが同じくらいの仲間は基本的に混泳できます。
例えば次のような仲間です。
- グッピー
- カラシンの仲間(○○テトラなど)
- プラティの仲間
- コリドラスの仲間
- モーリーの仲間
- コイの仲間の一部(アカヒレなど)
よく見かける「○○テトラ」と名前の付いたものは、カラシンという種類の仲間です。
ほとんどの場合は混泳させることができます。
また、グッピーやプラティ・コリドラスなどの仲間も混泳には向いています。
メダカとも混泳できる
オトシンクルスはメダカとも混泳させることができます。
メダカは幅広い水温に対応しているため、水槽用のヒーターを入れても問題ありません。
おすすめの混泳相手10選
オトシンクルスの混泳相手としておすすめの小型熱帯魚をお伝えします。
初心者の方でも飼いやすい丈夫な熱帯魚を選んでいますので、安心して混泳させてください。
名称 | 価格 | 特徴 | Amazon | 楽天 |
ネオンテトラ | 80~150円 | 赤と青が特徴の飼いやすい熱帯魚。入門種としてもおすすめ。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ラミーノーズ テトラ | 100~200円 | 赤い頭と白黒のヒレがきれいな魚。群泳もする。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ラスボラ エスペイ | 150~250円 | オレンジ色の体で群泳するおしゃれな魚。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
グッピー | 150円~250円 (外国産) | ひらひらと水槽全体を泳ぐ熱帯魚の代表種。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ファイヤー テトラ | 100~250円 | 別名レッドテトラ 青のカージナルと、赤色の混泳は見栄えがよい。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ゴールデン プリステラ | 150~200円 | 黄色の体と独特の泳ぎ方でかわいい魚。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ミッキーマウス プラティ | 200~250円 | 子どもがよろこぶミッキーのマーク。繁殖も可能。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ブラックモーリー | 150~250円 | 黒い体で見栄えがするモーリーの仲間。水面の油膜を食べてくれる。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
コリドラス パンダ | 350~500円 | 床底の食べ残しを食べてくれるお掃除屋さん。見た目もかわいい。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
アカヒレ | 90円~150円 | パイロットフィッシュとしておなじみの鯉の仲間。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
エビの仲間とも混泳できる
ヤマトヌマエビやミナミヌマエビ、○○シュリンプのようなエビの仲間も混泳させることができます。
オトシンクルスの主食はコケなので、稚魚を食べる心配もありません。
私は一緒に飼っていましたが、大丈夫でした。
そのため、どちらもコケ対策として共存させることができます。
オトシンクルスとは混泳できない魚
一緒に飼える魚が幅広いオトシンクルスですが、混泳できない魚もいます。
できない魚は次の通りです。
混泳できない魚
・体が大きい熱帯魚
・単体でしか飼育できない熱帯魚
体が大きい熱帯魚
オトシンクルスが食べられてしまうくらいの大きな熱帯魚とは混泳できません。
体の大きな熱帯魚は大型の水槽で飼育するため、混泳させることはないと思いますが念のためお伝えします。
単体でしか飼育できない熱帯魚
熱帯魚には、その種類だけしか水槽に入れられない物や1匹ずつでないとダメな種類がいます。
それらの種類とは混泳させないほうがよいでしょう。
- ベタ ×
- エンゼルフィッシュ ×
- スマトラ ×
- パファー(フグの仲間) ×
ベタは1匹ずつ飼育する魚で、エンゼルフィッシュやスマトラはその種類だけで飼育する魚です。
混泳させると攻撃されてしまいますので、同じ水槽で飼うことはできません。
オトシンクルスの寿命は3年程度
オトシンクルスはおとなしい熱帯魚で、コケを食べてくれますが寿命は少し短いように感じています。
一般的には3年程度といわれていますが、感覚的には3年よりもう少し短いかもしれません。
長生きさせるのは少し難しい
オトシンクルスを長生きさせるのは初心者の方には難しいかもしれません。
その理由は「コケが主食」であるということです。
コケがなくなってしまうと餓死してしまうこともあり、気付いたらいなくなっているということもありえます。
コケを食べ尽くしてしまうと、食べるものがなくなってしまいますね。
コケがなくならないようにしたり、エサを与えたりしていくことも必要になるのです。
エサに慣れさせていくことも必要
基本的にはコケしか食べないので、エサを少しずつ与えて慣れさせていくことが大切です。
エサを食べるようになれば、オトシンクルスを長生きさせることができますし、コケの心配をすることもありません。
そのため、飼い始めから人工的なエサを少しずつ与えていくことも意識しましょう。
オトシンクルスのエサ
では、オトシンクルスにはどのようなエサを与えればよいのでしょうか。
沈殿するエサを与える
オトシンクルスは、活発に動き回るというよりは、じっとおとなしくしている魚です。
そのため、他の魚と混泳しているとエサを取られてしまうこともあります。
コリドラス用のエサなど、底に沈んで少しずつ食べられるエサを与えるのも1つの手です。
オトシンクルス専用のエサもある
通販大手の「チャーム」さんから、オトシンクルス専用のエサも発売されています。
痩せやすいオトシンクルスを健康に太らせるための栄養が入っているため、これを使用すれば、餓死してしまう心配もなさそうです。
コリドラスやエビにも与えることができるので、無駄になってしまうことはないでしょう。
まとめ
ここまでをまとめます。
- 飼育にヒーターは必要
- メダカや小型熱帯魚との相性がよい
- エビとも混泳できる
- 「ネグロ」よりも「オトシンクルス」のほうがおすすめ
- 寿命は3年だが、エサの管理がやや難しい
- 専用のエサであれば長生きさせることができる
コケ取り目的で飼育することが多いオトシンクルスですが、飼っていてもとてもカワイイ熱帯魚です。
エサの管理はやや気を遣うところですが、慣れてしまえば心配いりません。
ぜひチャレンジしてみてください。