この記事はこんな方のための記事です。
- お金をかけずに水草を増やす方法を知りたい
- 立ち上げのために水草を増やしておきたい
水草水槽では、たくさんの水草を使用します。きれいにレイアウトしようと思うと、かなりの量が必要ですし、お金もかかります。
できることなら、出費を抑えて水草の量を増やしたいものです。
そこで、今回は100均のグッズなどを使い、ベランダや部屋の中で水草のストックを増やす方法についてお伝えします。
私はこの方法でいつも水草を増やしておき、立ち上げの際に利用しています。
この記事を読めば、水草購入にかかる出費を抑えることができたり、水槽以外のところで水草を育てる楽しさを味わうことができますよ。
増やしておけば4000円~5000円位の節約になります。
水草を水槽以外で育てる方法は2つある
水槽以外で水草を増やす方法は大きく分けて2つあります。
- 1.通常の草花と同じように、土に植えて育てる。
- 2.密閉した容器の中で育てる。
1.通常の草花と同じように、屋外で土に植えて育てる
こちらは、通常の草花と同じようにベランダなどで外気に触れるところで育てる方法です。
この方法では、水上で育つための姿(水上葉)で育つようになります。
- 水上葉と水中葉
- 水草は育つ環境によって姿が変わります。水の外に適した姿を「水上葉」、水の中に適した姿を「水中葉」という言い方をします。
では、ベランダで育てる方法について解説します。
①水草を少量買ってくる
まず、もととなる水草を準備します。今回は少量から増やすので、1カップだけ購入しました。
すでに水槽に入っている方は、トリミングなどをして取り出します。
今回はカップに入ったものを購入しましたが、ショップなどでは水中に置かれているものもあります。
1カップで1000円~2000円以上しますので、水草の量が3倍になれば4000円程度節約したことになります。
②100均の容器に土を入れる
100均で売られている収納容器などを購入しました。そこにまた100均で売られている園芸用の土を入れていきます。
水槽で使用しているソイルでも構いません。
もともとショートヘアーグラスは田んぼのような土を好みますので、粒になっていない土でも大丈夫です。
③水を入れて湿らせる
土を入れたら、水を入れて湿らせていきます。
田植えをするようなイメージなので、土がひたひたになるくらいまで水を入れます。
霧吹きなどで湿らせてもよいのですが、ない場合は蛇口から直接水を入れても大丈夫です。
④購入した水草をほぐして植えやすくする
購入したショートヘアーグラスは、束になってまとまっています。
このままでは、植えられませんしうまく増えていきませんので、数本の束になるようにほぐしていきます。
ハサミなどで切るよりも、根を切らないように手でほぐしていくことをおすすめします。
このように、平らなトレーなどに分けると植えやすくなります。
⑤ピンセットで水草を植える
ピンセットを使用し、土に植えていきます。
今回はこれくらいの密度で植えましたが、これ以上密集して植えてもよいでしょう。
この後、他の容器にも植えてあげました。
⑥水をあげながら1か月~2か月程度育てる
水が切れないように、水をあげながら通常の草花と同じように育てていきます。
季節によっても異なりますが、暖かい季節であれば2か月程度するとかなり増えていきます。
2か月程度たったものがこちらです。ちょうど春から夏の始まりにかけて育てましたので、かなり育ちました。
⑦冬場に育てる場合の注意点
こちらの方法は、暖かい季節に育てるのをおすすめします。
しかし、場合によっては秋から冬にかけて栽培しなくてはならない場合もあります。
冬でも育てることは可能ですので、注意点だけお伝えします。
- ラップをかけて保温することが必要
- 場合によっては、色が茶色くなることもある
冬は気温が低く、育ちにくいので温室のようにラップをかけることをおすすめします。
ラップをかけることで乾燥を防ぐことができますし、温室効果で温めることができます。
夏にラップをかけてしまうと、蒸し焼きになってしまいますので、やめてください。
春や秋にはラップをかけても大丈夫です。
また、冬場には外の芝生と同じように茶色くなってしまうこともあります。
しかし、根は生きていますので、春になるとまた緑色になって育ってくれます。
茶色くなっても少量ずつ水を上げ続けて、焦らずに育ててください。
2.密閉した容器の中で育てる
ベランダがない場合は、冬にもしっかり育てたい場合は、100均の密閉容器を使用して育てることもできます。
こちらの方法のメリットは次の通りです。
- 冬場も育てることができる。
- 水中葉(水中に適した姿)で育てることができる。
この方法では、室内で育てるので気温が低い冬場でも育てることができるのが1つ目のメリットです。
また、密閉した容器の中で育てることで、高い湿度をキープすることができ、水中葉に近い状態の葉を育てることができます。
水中葉で育てることで、水中に入れた時に展開が早くなります。
①100均の密封容器を購入する
こちらはキッチンコーナーで売っているガラス容器です。蓋が付いていて、密封することができます。
こちらを使って水草を育てていきます。
②土(ソイル)を入れる
余ったソイルがあればソイルを入れていきます。屋外で育てる時と同様に、園芸用の土でも大丈夫です。
水草が植えやすいように、ソイル全体が湿るくらい水を入れていきます。
③ショートヘアーグラスをピンセットで植える
いくつかに分けておいたショートヘアーぐあラスをピンセットで植えていきます。
④フタをして明るいところに置いておく
フタをして密封状態にしたら窓際など明るいところに置いておきます。
夏場などは直射日光が当たると蒸れてしまうので、直射日光が当たらない明るいところに置いておくとよいです。
⑤2~3日に1回開けて空気を入れ替える
2~3日に1回フタを開けて空気を入れ替えましょう。
水はほとんど蒸発しませんので、少しだけ足してあげるだけで大丈夫です。
⑥2か月くらい待ち完成
2か月程度経つと、水草は倍増しています。水槽に入れる時にはここからほぐして分け、ピンセットで植えていきます。
まとめ
ショートヘアーグラスを水槽以外で育てる方法は以下の通りでした。
- 1.通常の草花と同じように、土に植えて育てる。
- 2.密閉した容器の中で育てる。
まだ使う予定がないときに増やしておけば、数千円単位の節約になります。また、水槽以外でも水草が育っていくのは楽しいものです。
ぜひやってみてください。100均などに行く時間がない方は通販などで似たようなものを購入するとよいでしょう。
ショートヘアーグラスは、カップで培養されているものが状態がいいことが多いです。