この記事はこんな方のための記事です。
- 熱帯魚や水槽を安全に運ぶ方法を知りたい
- 熱帯魚の引越しの仕方がわからない
- いつ、何をすればスムーズに引越しができるのか知りたい
引越しをするとき、熱帯魚を飼っている方は大変です。
準備にも時間がかかりますし、命がかかっているので失敗できないからです。
引越し業者さんに依頼しても、生き物は持って行ってくれませんので、結局は自分で運ばなくてはなりません。
そうなんだよ。でも何からやればいいかわからなくて・・・
私は過去4回、熱帯魚とともに引越しをしていますので解説します!
熱帯魚水槽歴12年以上になる私は、過去の経験からスムーズな引越しの仕方がわかりました。
そこで今回は、初めて熱帯魚の引越しを行う方に向けて、いつ・どのように作業をすればよいかをお伝えします。
この記事を読めば、準備や引っ越しの流れがわかり、熱帯魚を安全・スムーズに引っ越しすることができますよ。
なおこの記事では、タイトルにもあるようにペットボトルには飼育水のみを入れることをおすすめしています。
私も一度ペットボトルに熱帯魚を入れようとしたことがあるのですが、口が狭すぎてうまく入れられず、断念しました。
そのため、熱帯魚はビニール袋、飼育水はペットボトルに入れるのがよいでしょう。
少なくとも「魚専用のビニール袋」「酸素ボンベ」は必要は準備することをおすすめします。
熱帯魚引越しの流れ
まずは、大まかな作業の流れを確認してください。
なお、今回は熱帯魚のみ自分で車や電車で運ぶケースを想定しています。
引越しの前日などになって作業に取り掛かると、思ったより焦ります。
「あれを準備しておけばよかった」と後悔します!
焦ると作業が雑になって水槽を傷つけたり、熱帯魚の扱いが悪くなったりします。
できることからコツコツと作業をしていきましょう。
期 限 | 行うこと |
1週間前 | ①ビニール袋や酸素ボンベなど必要な物を買っておく。 |
2~3日前 | ②魚にエサをあげないようにする。 |
前日 | ③照明、エアレーションなど周辺機器を取り外す。 ④フィルターの電源をOFFにして外す。 ⑤熱帯魚を網ですくってバケツに移す。 ⑥ヒーターをバケツに移す。 ⑦エアレーションをバケツに移す。 ⑧水草を抜いて濡れた新聞紙に包んでおく。 ⑨水をタンクやペットボトルに入れる。 ⑩石や流木をビニール袋へ入れて段ボールへ。 ⑪フィルターから水を抜き、ろ材をビニール袋へ。 ⑫ソイルをスコップでビニール袋へ入れて捨てる。 ⑬汚れた水をホースで吸い出す。 ⑭水槽やフィルターの水を拭き、段ボールへ入れる。 |
当日 | ⑮熱帯魚をビニール袋に入れ、酸素を注入する。 ⑯保温のため、クーラーボックスや発泡スチロールの箱へ。 |
引越し先 | ⑰水槽を置き、持ってきた飼育水を入れる。 ⑱ヒーターを入れて水温を温める。 ⑲水温を合わせて魚を入れる。 |
1週間前に準備するべきもの
熱帯魚の引っ越しは、1週間前くらいから余裕をもって始めましょう。
また、引越しにはたくさんの物が必要となりますので、事前にホームセンターやAmazonなどで購入をしておきましょう。
引越し前に準備しておくもの
ビニール袋 (熱帯魚を入れる) ポリタンク やペットボトル(飼育水を入れる) 輪ゴム 酸素ボンベ (熱帯魚を入れるビニール袋に注入する) クーラーボックス か 発泡スチロール箱 (保温する) - ゴミ袋(いらない砂利・ソイルを入れる)
- 保冷剤やカイロ(夏や冬)
- 砂利・ソイルをすくう
スコップ - いらないタオル
- 段ボール(水槽用品を入れる)
- 新聞紙(水草などを包む)
バケツ (一時的に熱帯魚を入れる) - 2m程度の
ホース (水を吸い出せるもの)
引越し2~3日前に行うこと
引越しの2~3日前に行うことは次の通りです。
- 魚にエサをあげないようにする
魚にエサをあげないようにする
熱帯魚を運ぶ際に気を付けたいのは、水の汚れによって体調を崩してしまうことです。
魚を入れたビニール袋の中でフンをしてしまうと、すぐに水が汚れてしまいます。
そのため2~3日前からエサあげないことで、フンの量を減らし水質の悪化を防ぐことができます。
2~3日エサをあげないとダメになっちゃうんじゃないの?
熱帯魚は1週間くらいエサをあげなくても元気で活動することができます。
私の家の熱帯魚も、水が汚れすぎているときは1週間ほどエサを控えることがあります。
引っ越し前日に行うこと
引っ越し前日には、水槽をきれいにして段ボールに入れておくようにしましょう。
- 照明・エアレーションなど周辺機器を取り外す。
- フィルターの電源をOFFにして外す。
- 熱帯魚を網ですくってバケツに移す。
- ヒーター・エアレーションをバケツに移す。
- 水草を抜いて濡れた新聞紙に包んでおく。
- 水をタンクやペットボトルに入れる。
- 石や流木をビニール袋へ入れて段ボールへ。
- フィルターから水を抜き、ろ材をビニール袋へ。
- ソイルをスコップでビニール袋へ入れて捨てる。
- 汚れた水をホースで吸い出す。
- 水槽やフィルターの水を拭き、段ボールへ入れる。
照明・エアレーションなど周辺機器を取り外す
照明や温度計、CO2添加キットなどを取り外しておきます。
あまりにも早く照明などを取り外してしまうと、水草や熱帯魚にもよくないので、前日に外していきましょう。
フィルターの電源をOFFにして外す
外部フィルターや上部フィルターの電源をOFFにして、先に外しておきます。
外部フィルターの場合、中に水を入れたままだとよくないので、水を抜いてろ材をビニール袋などに入れておくほうがよいでしょう。
熱帯魚を網ですくってバケツに移す
熱帯魚を網ですくって、バケツの中に移していきます。
この時、バケツにはできるだけ多めに飼育水を入れておいてください。
ヒーター・エアレーションをバケツに移す
ここから一夜を熱帯魚はバケツで過ごすことになります。
温度の変化がないようにバケツにはヒーターとエアレーションを入れてください。
温度と酸素だけを確保してあげれば、基本的には大丈夫です。
飛び出しや、エアレーションの水撥ねなどを防ぐため、ガラスふたや、ラップなどを軽くバケツにかけておくとよいでしょう。
水草を抜いて新聞紙に包んでおく
水草を引越し先でも使用する場合は、抜いて新聞紙などで包みましょう。
買い直すと高いですからね。
コケが付いている水草や、育ちの悪い水草は思い切って処分してしまうほうがいいです。
水をタンクやペットボトルに入れる
飼育水はできるだけ引越し先に持っていきましょう。
そのほうが熱帯魚のストレスが減りますし、すぐに魚を水槽に入れてあげることができます。
ポリタンクやペットボトルを使用することで、たくさんの水を持っていくことができます。
ポリタンクは持って行ってもらえることがほとんどですが、念のため引越し業者さんに確認してみるとよいでしょう。
水をすべて抜き・砂利やソイルを捨てる
飼育水をすべて入れ終わったので、ここからは水槽の中を空にしていきます。
ホースで水をできるだけ少なくしていきます。水がほとんどなくなったら次は砂利やソイルの処理です。
専用のスコップがないと、かなりきついです!
私は、買うのが面倒で網などで代用しましたが、かなりの時間をロスしました。
砂利やソイルをすくってゴミ袋へ
砂利は臭いや汚れが付いていることが多いので、引っ越し先では新しいものを買ったほうがいいです。
また、捨てる時にはゴミ袋を必ず二重にしておきましょう。
私の経験では、ゴミ袋に入れたものの小さい穴が開いていて、床に汚れた水が垂れてしまったことがあります。
水槽をきれいにして、段ボール箱へ
水槽の水やソイルを取り出したら、水槽をきれいにしていきます。
60cmまでの水槽であれば、男性一人で浴室などに運び、水洗いをすることもできます。
もうちょっと力を使わない安全な方法はないの?
「水を少し入れて、ホースで吸い出す」を繰り返してください。
きれいな水になるまでには2~3回位は繰り返さないといけません。
時間はかかりますが、無理をして運ばなくても大丈夫な方法です。
仕上げにタオルで拭いて水気を取っておきましょう。
水槽を段ボールに入れるのきつくない?
私は何回か引越しをしましたが、水槽は業者さんが段ボールに入れてくれました。
「重くて入れられないんですが・・・」とお願いすればやってくれると思いますので確認をしてみてください。
引っ越し当日に行うこと
引っ越し当日に行うことはかなり多いです。作業は2時間程度かかるのを覚悟しておいたほうがいいでしょう。
ヒーターのプラグを抜きバケツから取り出す
まずヒーターのプラグを抜きましょう。
抜かずに出してしまうと、ヒーターの空焚きになってしまいます。
熱帯魚をビニール袋に入れ、酸素を注入する
ここでいよいよ熱帯魚を取り出していきます。
ビニール袋はどのようなものでも構いませんが、できるだけ専用のものがいいです。
市販のビニール袋ではしわができ、そこに魚が挟まってしまうことがあるからです。
熱帯魚は5~10匹程度ずつビニール袋に入れることをおすすめします。
この動画のようにすると、安心して運ぶことができます。
この時、ビニール袋にしわができると、そこに熱帯魚が挟まってしまうことがあるので、できるだけパンパンに入れるほうがいいです。
エビ類を買っている方も、ここでいっしょにすくってあげましょう。
エビは水草などつかまれるものを一緒に入れてあげてください
保温のため、クーラーボックスや発泡スチロールの箱へ
魚を入れたビニール袋は、水温を保温するためクーラーボックスや発泡スチロール箱へ入れましょう。
夏や冬など水槽内の温度を気温の差が激しい場合は、保冷剤を入れたり、カイロを入れておいたりする必要もあります。
生き物は引越し業者さんには運んでもらうことはできません。
ご自身で車や電車で運ぶことになりますので、運びやすいものをお選びください。
引越し先での作業
引越し先では、できるだけ早く水槽に熱帯魚を入れてあげましょう。
引っ越し先で真っ先に行うのは以下の通りです。
- 水槽台の上に水槽を置き、持ってきた飼育水を水槽に入れる。
- ヒーターを入れて水温を温める。
- フィルターをセットして水を循環させる。
- エアレーションを入れる。
- 水温を合わせて魚を入れる。
- (照明をセットし、水草を水面に浮かべておく。)
引越し先では、熱帯魚の健康を第一に考えていきましょう。
レイアウトは別の日にゆっくり行いましょう。
【まとめ】熱帯魚の引越しは事前準備が重要!
以上、失敗しない熱帯魚の引っ越しの仕方について解説しました。
今回のポイントについておさらいします。
- 引越し業者は熱帯魚を運んでくれない。
- 事前に準備することでスムーズな引っ越しができる。
- 当日にすべてをやろうとするのは無理がある。
- 引っ越し先では、まずは熱帯魚の健康をキープする。
まずは事前に必要な道具をしっかりと準備しましょう。
熱帯魚だけでなく、荷物もたくさんある中で、それらを買いに出かけるのは難しいです。
通販などを利用して、事前に集めておくことで無駄な時間を過ごすことなく、余裕をもって引越しができます。
みなさんがスムーズな引越しが行えるように願っております。
\焦ってしまう前に準備をしておくと楽です/