熱帯魚育成

グッピーに最適な水流とは?健康に育てるための調整方法について解説!

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この記事は、こんな方のための記事です。

  • 今の水流がグッピーの飼育に合っているのか知りたい。
  • グッピーに適切な水流にしたい。
  • 水流を弱める方法を知りたい。


グッピーは熱帯魚の王様といわれるほどメジャーな魚です。

しかし、いざ飼ってみると弱ってしまったり、すぐに死んでしまったりしてうまくいかないこともあります。

原因が何かわからない時はこまりますよね。

様々な要因は考えられますが、意外と見落とされがちなのが「水流」です。

グッピーは水流に強くない魚です。水流が強すぎることで弱ってしまう可能性は大いにあります。

熱帯魚水槽歴13年になる私も、初心者の頃は水流のことをまったく気にしなかったため、上手く飼育できないことがありました。

しかし現在では、数多くの失敗をもとに知識がついてきたので、健康的に熱帯魚を飼うことができるようになりました。

そこでこの記事では、水流にスポットをあててグッピーにストレスをかけずに飼育する方法についてお伝えします。

この記事を読めばグッピーを長生きさせることができますよ。

グッピーに強すぎる水流はストレスに

グッピーは熱帯魚の中でも丈夫な魚ですが、水流に対しては弱いところがあります。

ここでは、なぜ強い水流がよくないのか、強すぎるとどうなるのかをお伝えします。

グッピーは強い水流には向いていない

グッピーは、流れが弱い水の中で生活していた魚です。

特に尾びれは大きめになっており「素早く泳ぐ」というよりは、「ゆったりゆらゆらと泳ぐ」ようなイメージです。

尾びれが大きいことで、他の魚に比べて水流への抵抗が大きくなっています。

常に泳ぎ続けるためストレスがかかる

水槽の水流が強すぎると、グッピーは常にその流れに逆らって泳がなければなりません。

これでは、休む時間がなくなり、グッピーにストレスがかかってしまいます。

では、どれくらいの水流がいいのでしょうか。

グッピーに適した水流の目安

通常、グッピーは水槽の上部を縦横にゆらゆらと泳ぐことが多いです。

しかし水流が強いと、自分の位置をキープしようとしてずっと水流に向かって泳いでいることが多いです。

もし、常に水流に向かって泳ぎ続けているのであれば、水流は強いのかもしれません。

水流が強い・弱いフィルター

水槽内に水流を作り出すのはろ過フィルターですが、種類によって水流の強さには違いがあります。

もちろん、フィルターの大きさによっても異なりますが、一般的に次のような傾向があります。

「水流が強い」と感じている方は外部フィルター上部フィルターではないかと思います。

それ以外のフィルターであれば、グッピーにとって「強すぎる」ということはないでしょう。

グッピーに当たる水流を弱める方法

水流が強すぎる場合、以下の方法で水流を弱めることができます。

フィルターの流量を落とす

多くのフィルターには、流量を調整する機能がついています。

フィルターの設定を変更して、つまみを調節して水流を弱めることで、グッピーに優しい環境を作ることができます。

水草などを配置し水流の影を作る

水槽内に水草や流木、石などを配置することで、水流の影を作り、グッピーがその影に隠れて休めるようになります。

これによって、水流が直接グッピーに当たるのを防ぐことができます。

フィルター自体を交換する

もしフィルターの流量調整ができない場合は、フィルター自体をより弱いものに交換するのも一つの方法です。

おすすめは、コスパがよくろ過能力も悪くない「外掛けフィルター」です。

排水パイプを替える

外部フィルターの場合は、排水パイプを変更することで、水流を弱めることができます。

リリィパイプというガラスパイプを使用すれば、水流も緩やかにすることができますし、見た目もおしゃれなのでおすすめです。

ガラス製のものは、壊れてしまいそうで怖いというかたは、エーハイムのナチュラルフローパイプがおすすめです。

排水の向きを工夫する

フィルターから出る水の向きを変えることで、水流がグッピーに直接当たらないように調整できます。

水槽の壁に向けて水を流すようにすると、水流が弱くなります。

外部フィルターの水流についてくわしくしたい方は外部フィルターの水流を弱める方法を紹介!シャワーパイプの向きについても解説!をご覧ください。

水流を弱めすぎるとデメリットもある

水流を弱めすぎることにも、いくつかの問題があります。

循環が悪くなり汚れがたまる

水流が弱すぎると、水槽の中の水がうまく循環せず、汚れやゴミがたまりやすくなります。

これにより、水槽の中が汚れてしまい、魚の健康にも悪影響が出ることがあります。

ろ過能力が下がる

水流が弱くなると、フィルターがうまく機能せず、水槽内の汚れを十分に取り除けないことがあります。

フィルターの役割は、水をきれいに保つことなので、水流が弱すぎるとその効果が下がってしまう可能性があります。

使用しているフィルターによって対策は変わる

使っているフィルターによって、水流を弱めるための対策は異なります。

ここでは、フィルターの種類ごとの対策を紹介します。

外部フィルター

外部フィルターは、一般的に流量が強いですが、流量調整が可能なものが多いです。

流量を調整したり、リリィパイプを使って水流を弱めることが一般的です。

わたしもリリィパイプで水流を弱めています。

上部フィルター

上部フィルターは、吸い上げた水を上から落として流すシステムで、水流が強くなります。

外部フィルターと違って、水流を弱める排水パイプなどはほとんどありません。

そのため、排出口にドリルで穴を空けて出口を多くしたり、排水パイプを壁側に向けるなどしか方法がありません。

まとめ

ここまでをまとめます。

  • グッピーはヒレが大きく、強い水流が苦手。
  • 強い水流が当たらないようにするのがよい。
  • フィルターを替えたり、水草などの隠れるところを作ったりするのがよい。


グッピーは丈夫な魚ですが、水流によるストレスを与えないようにすることは大切です。

強い水流が当たらないようにする方法はいくつか紹介してきましたので、ぜひ参考にしてみてください。