この記事はこんな方のための記事です。
- コケが生えないろ材の組み合わせを知りたい
- 水槽の濁りや臭いをきれいにしたい
- 透き通った水で、きれいな熱帯魚や水草を管理したい
水槽を管理していると水が濁っていたり、コケが生えてしまったりすることがあります。
「ろ過能力が最も高い」と言われている外部フィルターですが、ろ材によってはその性能を生かせないこともあります。
じゃあ何のろ材を使えばいいの?
私がおすすめする組み合わせは次の通りです!
①リングろ材(エーハイメック):生物・物理ろ過
②粗目パッド:物理ろ過
③ボールろ材(サブストラットプロ):生物ろ過
④リバースグレインソフト(硬度を下げるろ材):化学ろ過
⑤ウールマット:物理ろ過
外部フィルターを使用して10年以上になる私も、昔はろ材のことがよくわからず、適当に入れている状態でした。
しかし、それでは水槽はきれいにならず臭いがしたり水が濁っていたりしました。
現在ではろ過能力の高いろ材を使い、透き通った水にすることができるようになりました。
この記事では、水をピカピカにするためのおすすめろ材と最強の組み合わせについてくわしく解説します。
ろ過能力の高い組み合わせにすれば、きれいな水槽にすることができますよ。
すぐに「おすすめのろ材」についてを知りたい方は目次からお進みください。
外部フィルターろ材の選び方・組み合わせ方
ここでは、ろ材の選び方や組み合わせ方のポイントをお伝えします。
ろ材の組み合わせ方
ろ材の組み合わせの内訳は、およそこのような割合がおすすめです。
- 生物ろ過:8割
- 物理ろ過:1割
- 化学ろ過:1割
それぞれのろ過の特徴を見てみましょう。
- 生物ろ過・・・水の汚れを分解し、水の臭いや濁りをなくす。
- 物理ろ過・・・細かいゴミを取り除き、水を透明にする。
- 化学ろ過・・・汚れを吸着したり、水質を調整したりする。
根本的な水の汚れや臭い、濁りを解消するのは「生物ろ過」の役割です。
物理ろ過・化学ろ過も大事ですが、生物ろ過を強化しないと、いつまでたっても水がキレイになりません。
そのため、生物ろ材をフィルター内の7~8割程度にすることが重要です。
化学ろ材を入れない場合は、生物ろ材を増やしてくださいね。
外部フィルター おすすめろ材5選
私がおすすめする外部フィルターのろ材の組み合わせは以下の通りです。
①リングろ材(エーハイメック):生物・物理ろ過
②粗目パッド:物理ろ過
③ボールろ材(サブストラットプロ):生物ろ過
④リバースグレインソフト(硬度を下げるろ材):化学ろ過
⑤ウールマット:物理ろ過
では、それぞれがどのような役割を果たすのかくわしく見ていきましょう。
今回はエーハイムクラシックシリーズを例に解説します。
水が触れる順番にお伝えします。
①リングろ材(エーハイムメック):生物ろ材
一番始めに入れるのは、リングろ材(エーハイメック)です。
リングろ材は生物ろ過と物理ろ過の両方を担いますが、主に生物ろ過を目的として入れています。
リングろ材のよさ
・中央に穴が開いているため、水が通り抜けやすい。
・流量が低下せず、ろ過能力を高めることができる。
・ゴミも少し取ってくれる。
水槽から吸い出した水が一番初めに触れるろ材となります。
流量を気にするなら水が通る縦向き(写真のような向き)にしてあげるとよいでしょう。
パッケージなしが安いのでこちらがおすすめです。
②粗目パット:物理ろ過
2番目は粗目パットです。枯れた水草など大きめのゴミをこしとるためのろ材です。
これは、ほぼ物理ろ過のみを目的としています。
エーハイムの公式サイトには「生物ろ過」と書いてありますが、生物ろ過はあまり期待せず、物理ろ過として扱うのがよいでしょう。
こんな粗いスポンジみたいなのいるの?
どちらかというと「粗目パットは他のろ材の能力を下げないためのもの」と考えるとよいでしょう。
これがないと他のろ材がゴミだらけになってしまい、目が詰まってしまいます。
それを防ぐためにも早めにゴミを取っておく必要があります。
③サブストラットプロ:生物ろ過
3番目は「サブストラットプロ」です。
サブストラットは生物ろ過のためのろ材です。
こちらのろ材には、目に見えない小さい穴が開いていて、そこにバクテリアが住み着きます。
水をきれいにしてくれる生物ろ材はいくつかありますが、特にこのサブストラットプロは水質が安定しやすいです。
ボールろ材の特徴
・バクテリアの定着が早く、水がきれいになりやすい。
・リングろ材よりも隙間がなくなるため、ゴミが詰まりやすい。
多くのアクアリストも使用していますので、実力は十分です。
以前、外部フィルターの中身をすべてボールろ材にしてみましたが、これでも水槽の水はきれいになりました。
ただ、少し水量は落ちましたので、やはり、リングろ材とボールろ材を組み合わせ、いいとこどりをするのがベストであると思います。
こちらもパッケージなしのほうが安いです!
④硬度を下げるろ材(リバースグレインソフト)化学ろ過
4番目は硬度を下げるろ材などの化学ろ材をおすすめします。
これまでご紹介した3番目までのろ材で、生物ろ過・物理ろ過については、まかなうことができています。
ここでは、水草水槽を管理される方のために、プラスアルファとして入れるろ材のおすすめをご紹介します。リバースグレインソフトです。
この化学ろ材は、水槽の水を、水草が好きな「軟水・弱酸性」にしてくれるろ材です。
通常、岩などを入れていると、どうしても硬度の高い水になってしまいます。
硬度が高い水では、水草が育ちづらくなってしまいますので、これを入れておくだけで水草水槽の難易度が下がります。
もちろん、照明やCO2、普段の換水などが必要にはなりますが、もしフィルター内に隙間があるのであれば、入れていくことをおすすめします。
⑤ウールマット:物理ろ過
最後に入れるのはウールマットです。ウールマットは細かいゴミをこしとるためのものです。ウールマットを入れる目的は2つです。
・ゴミやろ材の破片がモーター内に入るのを防ぐ。
・水の中の粉塵(ソイルや細かなゴミなど)を取り、水を透明にする。
ウールマットを入れていないと、ゴミがモーター内のプロペラに絡まってしまったり、細かく砕けたろ材が入り込んでしまうことがあります。
故障防止のために入れておきましょう。
また、熱帯魚が動いて巻き上げられたソイル(土)など、細かい粉塵を取り除くことで水を透明に保つことができます。
私は、この安いものを使用しています。
ウールマットはなくてもよい?
アクアリストの中には「ウールマットは入れなくてもよい」という方もいます。
それは、ウールマットを入れることで目詰まりを起こしやすくなるからです。
私も以前は入れてなかったのですが、入れた時と入れていない時の差は明らかでした。
ウールマットを入れるメリットとデメリットは次の通りです。
メリット | デメリット | |
ウールマットあり | ・フィルターが壊れにくい ・粉塵を取り除くことができる ・バクテリアが住み着きやすい | ・水の流量が落ちやすい ・メンテナンス頻度が高くなる |
ウールマットなし | ・目がつまりにくい ・流量が落ちにくい | ・粉塵が水草につきやすい ・フィルターが壊れる可能性がある |
ウールマットを入れることでメンテナンス(フィルターを開けて掃除する)頻度は多くなります。
メンテナンスは少し手間になりますが、きれいな水槽をキープするために、ウールマットは必要です。
自分で切って入れるタイプであれば、1袋200円程度で買うこともでき、数か月から1年はもちますので、どんどん取り換えることができます。
こちらが激安なのでおすすめです!
まとめ
以上外部フィルターにおすすめするろ材と順番について解説しました。解説したろ材は以下の通りです。
①リングろ材(エーハイメック):生物・物理ろ過
②粗目パッド:物理ろ過
③ボールろ材(サブストラットプロ):生物ろ過
④リバースグレインソフト(硬度を下げるろ材):化学ろ過
⑤ウールマット:物理ろ過
特にボールろ材(サブストラットプロ)は、生物ろ過を強化する上でおすすめできるろ材です。
現在の水槽で濁りや、コケ、臭いなどに困っているようであればぜひフィルターに入れてみてください。
きっと、水がピカピカのきれいな水槽に近づけることができますよ。
もしまだ迷っていたら、試しにサブストラットだけでも入れてみてください。