この記事はこんな方のための記事です。
- ろ材を交換しようか迷っている
- ろ材を交換するタイミングを知りたい
水槽をきれいに保つために重要なのが「フィルターの性能」と「ろ材の質」です。
いくら良いフィルターを使用していても、ろ材が悪い場合には水がきれいにならないことがあります。
また、ろ材を使用していると「いつ交換すればよいのか」と迷ってしまうこともあります。
特に見た目が変わらないものは、交換時期が難しいんですよね。
熱帯魚水槽歴13年になる私も、以前はろ材をまったく交換しなかったため、水槽の状態が悪くなってしまったことがあります。
現在は、ろ材の寿命や交換時期がわかってきたため悩むことも少なくなりました。
そこでこの記事では、初心者の方に向けてろ材交換の目安やろ材を交換するメリットについてお伝えします。
これを読めば、いつまでもキレイな水槽を保つことができます。
忙しい方のために、まずは結論からお伝えします。
- 生物ろ材は1年半から2年程度
- スポンジは1年くらい
- ウールマットは2か月くらい
それではくわしく解説していきます。
ろ材の種類と寿命の目安
一言で「ろ材」といってもその種類と寿命は様々です。
ここでは、それぞれのろ材の寿命や交換時期の見分け方についてお伝えします。
それぞれのろ材交換の目安は次の通りです。
- リングろ材:1年半~2年くらい
- ボールろ材:1年半~2年くらい
- スポンジ:1年くらい
- ウールマット:2か月くらい
リングろ材やボールろ材の寿命
リングろ材やボールろ材の表面には多くの穴があり、バクテリアがたくさん住み着きます。
使い方や水槽の環境によって変わりますが、リングろ材やボールろ材の寿命は1年半~2年程度であると考えます。
私の経験上はそれくらいで替えてあげると調子がいいように感じています。
それ以上使っていると、表面が詰まってきたり、ぼろぼろになってきたりします。
バクテリアが入る隙間がなくなってしまうと、水がキレイにならないので最低でも2年に1度は交換することをおすすめします。
スポンジろ材の寿命
スポンジの寿命は1年程度です。
それ以上になるとスポンジが固くなってしまい、汚れが取れづらくなります。
特にスポンジフィルターを使用している方は、フィルターの中心部なので早めに交換するのがおすすめです。
ウールマットの寿命
ウールマットは、主に目に見えるゴミをつかまえる役割をしています。
ウールマットの場合は汚れがどんどんと溜まっていきますので、早めに交換していくことをおすすめします。
ウールマットが詰まると水流が落ちますからね。
基本的には2か月に1回くらいで交換すると水の通りがよくなります。
フィルター掃除も同様に2か月に1回程度行うとよいので、その時に一緒に交換してしまいましょう。
寿命になったろ材を交換しないとどうなる?
ろ材は交換しなくても使用することができるため「交換なんてしなくてもいいんじゃない?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ろ材を交換しないと次のような問題が起こります。
物理的なろ過能力の低下
古くなったろ材は、ゴミや汚れを取り除く力が弱まります。
特にスポンジやウールマットは目詰まりがひどくなるため、水槽内の水の流れが悪くなり、水が濁る原因になります。
また、水の循環が悪くなると、魚やエビがストレスを感じやすくなるため、健康状態に影響が出ることがあります。
バクテリアの減少
ろ材にはバクテリアが住んでおり、水中の有害物質(アンモニアや亜硝酸)を分解してくれます。
しかし、寿命を過ぎたろ材ではバクテリアが住みにくくなり、ろ過能力が大幅に低下します。
これにより、水槽の水質が悪化し、魚が病気になるリスクが高まります。
また、汚れを分解できなくなることでコケが生えやすくなることも考えられます。
ろ材の寿命の見分け方と交換の方法
ろ材の交換タイミングを見極めるのは、初心者にとって難しいこともあります。
目詰まりしてきた時に交換する
ろ材を使い続けると、汚れやゴミが溜まり、目詰まりを起こします。
水がスムーズに流れなくなった場合は、ろ材の寿命が近いサインです。
ただし、汚れがひどいからといって、全てのろ材を一度に交換してしまうと、バクテリアが減って水質が不安定になります。
半分ずつ交換する
ろ材を交換する際は、全てを一度に交換するのではなく、半分だけ新しいものにするのがコツです。
これにより、古いろ材に住んでいるバクテリアが新しいろ材に移り、水質が安定しやすくなります。
寿命が来た時に交換するおすすめのろ材
ろ材によって、フィルターのろ過能力は大きく変わります。
ここでは、私がおすすめしているろ材についてお伝えします。
エーハイムサブストラットプロ
サブストラットは生物ろ過のためのろ材です。
こちらのろ材には、目に見えない小さい穴が開いていて、そこにバクテリアが住み着きます。
水をきれいにしてくれる生物ろ材はいくつかありますが、特にこのサブストラットプロは水質が安定しやすいです。
ボールろ材の特徴
・バクテリアの定着が早く、水がきれいになりやすい。
・リングろ材よりも隙間がなくなるため、ゴミが詰まりやすい。
多くのアクアリストも使用していますので、実力は十分です。
以前、外部フィルターの中身をすべてボールろ材にしてみましたが、これでも水槽の水はきれいになりました。
ただ、少し水量は落ちましたので、やはり、リングろ材とボールろ材を組み合わせ、いいとこどりをするのがベストであると思います。
パッケージなしのほうが安いのでおすすめです。
エーハイメック
エーハイメックは、リングろ材で水流が落ちにくいのが特徴です。
ゴミをこし取る物理ろ過としての役割もありますが、どちらかというと生物ろ過をメインにして私は入れています。
寿命を延ばすためのろ材の使い方
やさしく洗う
ろ材を洗う際は、飼育水を使用して軽くすすぐだけで十分です。
水道水で洗うとバクテリアが死んでしまうため、水質が急激に悪化する恐れがあります。
また、スポンジを洗う際もゴシゴシこすらず、優しく汚れを落とすようにしましょう。
強く洗いすぎるとボロボロになってしまいます。
定期的にメンテナンスをする
ろ材を長持ちさせるためには、定期的な点検と掃除が必要です。
メンテナンスをしなくなると、ろ材の寿命が短くなるだけでなく、水槽全体の健康にも影響が出るので注意しましょう。
まとめ
ここまでをまとめます。
- 生物ろ材の寿命は1年半から2年程度
- スポンジは1年くらい
- ウールマットは2か月くらい
- それ以上すぎたら交換することで水質が安定する
何をしても水が濁っていたり、コケが生えやすくなってきたりしたら、ろ材の寿命を疑ってみましょう。
また、ろ材を交換することで水がきれいになることは十分にありえます。
もし現在、水槽の管理がうまくいっていない場合は試しにろ材交換をしてみてはいかがでしょうか。