この記事はこんな方のための記事です。
- できるだけ安くCo2を添加したい
- 炭酸水を直接水槽に入れてよいか知りたい
- 炭酸水で魚やエビに影響があるか知りたい
水草をきれいに育てるために必要なCo2。
しかし、添加するためには高価なセットやボンベなどを購入するコストがかります。
「Co2を添加したいけれど、高すぎて無理・・・」とあきらめてしまう方も多いのではないでしょうか。
私も以前は高すぎて購入を迷っていました。
Co2添加を安く行う方法の1つとして「炭酸水を直接入れる」ことが挙げられます。
私も、以前炭酸水を入れる方法を聞き、数日間試してみたことがあります。
そこでこの記事では、水槽に炭酸水を直接入れた時の魚やエビの様子、水草の様子などについて解説していきます。
また、メリットやデメリットについてもお伝えします。
この記事を読めば、自分の水槽に炭酸水を入れるかを決めることができます。
まずはこの記事の結論からお伝えします!
- 炭酸水は入れすぎなければ特に問題ない
- 入れすぎによるphの急激な変化だけ注意
- 時間管理できないのが最大のデメリット
- コストで考えると「発酵式」のほうが安い
それでは解説していきます。
初心者の方におすすめのCo2添加の方法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
炭酸水を直接入れるメリット
Co2の添加セットを使わずに、炭酸水を入れるメリットは次の通りです。
- すぐに始められる
- 初期費用がかからない
- その日によって量を調整できる
すぐに始められる
Co2を添加する場合、セットになっているものを購入する必要があります。
ただ、ホームセンターなどでは売っていない場合もあるため、通販などで購入することがほとんどです。
その場合、届くまでの数日間は始めることができません。
一方、炭酸水はどこのスーパーでも売っていますのですぐに始めることができます。
初期費用がかからない
小型ボンベでCo2を添加しようとする場合、15000円~20000円程度の初期費用がかかります。
水槽はただでさえ器具が高いので、初期費用を抑えたいですよね。
初期費用をかけずにCo2の添加ができるところも炭酸水を使用するメリットといえます。
その日によって量を調節できる
炭酸水は自分で計量をして量を調整することができます。
Co2添加の場合、「1秒に1滴」などの調整は、調節ねじですることになります。
調節ねじをちょうどいいところにセットするのは結構大変なので、毎日添加量を変えるのはかなり面倒です。
しかし、炭酸水であれば毎日量を調節することも簡単です。
炭酸水を直接入れるデメリット
ここまで炭酸水をいれるメリットをお伝えしましたが、やはりデメリットもあります。
- ランニングコストはかかる
- 量によってはphの変化が激しい
- 手動で管理しなければならない
ランニングコストはかかる
例えば炭酸水を2日1本のペースで入れるとします。
炭酸水は安いもので1本50円程度です。1か月で考えると、50円×15本ですので、月750円かかることになります。
小型ボンベは約1か月1本程度ですが、500円です。
さらに安い発酵式であれば月に50円程度で収まる場合もあります。
それに比べると炭酸水を入れるのはややコストがかかってしまいます。
量によってはphの変化が激しい
通常であれば、Co2を徐々に溶かしていくのでph(酸性・アルカリ性)の変化は急激にはおきません。
炭酸水を直接入れる場合、どうしても濃い部分と薄い部分ができてしまいます。
特にエビなどはphの変化に弱いので、炭酸水が濃くなりすぎないように少量ずつ入れていく必要があります。
手動で管理しなければならない
炭酸水の場合、毎日量を量って添加する必要があるため、やや面倒です。
ボンベなどを使用する場合「電磁弁」というものを使用して、タイマーで添加のON/OFFをするのが一般的です。
炭酸水ではタイマーでの自動化ができないので、毎日のメンテナンスが面倒になってしまう場合があります。
実際に直接炭酸水を入れてみた感想
私は、今まで炭酸水を入れて管理することはなかったため、1週間ほど炭酸水で水槽の管理をしてみました。
実際にやってみた感想についてお伝えします。
毎日ペットボトル1本ずつ入れてみた
ここでは、朝と夕方に500mLのペットボトルの半分ずつ入れて管理してみました。
その間は、Co2の添加はやめて水草の様子を観察してみました。
魚にとっては変化が大きい様子
炭酸水を入れた直後から、魚やエビがあわただしく動きました。
炭酸水の温度が低いため、「温度の変化」にびっくりしている様子がわかりました。
また、エビは同じところにかたまり、じっとしていました。
エビが固まっているのは水質が変化した時なので、エビにとっては水質の変化が大きかったようです。
ただ、そのあと数時間するとまた普通に戻っていました。
大きな問題はないが効果も分かりづらい
1週間しか行っていませんが、水草の変化はあまりありませんでした。
炭酸水を入れた直後は気泡も出ていましたし、枯れてしまうということもありませんでした。
1週間では効果が分かりづらいところもありますが、これといって効果も感じられなかったというのが正直なところです。
炭酸水からCo2を取り出して添加する方法もある
炭酸水を直接入れるのではなく、炭酸水が放出するCo2を添加していく方法もあるようです。
こちらについては「ウィルキンソン式Co2添加」と呼ばれているそうです。
「アリネコがネイチャーアクアリウムをはじめた話」さんの記事で、作り方などがありましたので、くわしくはこちらを参考にしてください。
これであれば、phの急激な変化は起きないのでよいかもしれませんね。
発酵式Co2添加であればさらに安く添加できる
炭酸水を使用したCo2添加についてお伝えしてきました。
ここまでを踏まえて、私の結論からお伝えすると「発酵式」のほうが手軽で安いのではないかということです。
発酵式Co2とは
発酵式Co2添加は、酵母とお湯を混ぜて発生するCo2を使用して添加する方法のことです。
GEXさんから発売されている専用のものでも2000円程度で始めることができますし、自作することもできます。
イースト菌などを使用して通常のペットボトルでCo2を発生させることもあります。
発酵式のメリット・デメリット
発酵式のメリットはなんと言っても「コスパのよさ」です。
イースト菌を使用する場合にも、年間1000円程度で収まったという方もいらっしゃいます。
1か月で考えると100円程度ですから、これ以上安くCo2を添加するのは難しいでしょう。
一方、デメリットは「時間管理ができないこと」です。
安いですが、手間がかかります。
光合成が行われない夜間は添加しないように、デュフューザーを取り出したり、エアレーションで打ち消したりする必要があります。
ボンベ式であれば自動添加できる
ボンベ式は電磁弁によってco2の添加時間を自動化できます。
例えば、ライトが点灯する朝9時から夜7時までの時間だけ添加といったことができます。
スマートタップを使用すれば、アプリで管理するだけなのでさらに簡単です。
手動で行うと、添加時間がバラバラになってしまったり、夜間も添加し続けてしまうので、水草育成がうまくいかない可能性があります。
初期費用はかかるが後が簡単
このように、ボンベ式は初期費用がかかりますが、その後の手間がかなり少なくなり、安定して水草育成を行うことができます。
そのため、私はタイマー管理できるボンベ式をおすすめします。
まとめ
ここまでをまとめます。
- 炭酸水は入れても影響は少ない
- 時間管理ができないので、やや面倒
- 発酵式のほうがランニングコストが安い
- 自動化したいのであれば、ボンベ式がおすすめ
炭酸水でco2を添加するのは、手軽にできるので試してみてもよいでしょう。
ただ、やはり経済的なことやその後の手間を考えると、発酵式やボンベ式をおすすめします。
水草をきれいに育成できるので、結果的に満足すると思います。