この記事はこんな方のための記事です。
- ベタ水槽に水草を入れてもよいか迷っている
- ベタ水槽におすすめの水草を知りたい
- 水草を入れる時の注意点を知りたい
ベタはヒレの美しさや、小型の水槽でも飼うことから、熱帯魚の中でも人気の種類です。
一方、水草がたくさん生い茂っている美しい水槽にもあこがれます。
ベタの水槽では「水草を入れていいのか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、熱帯魚・水草歴12年になる筆者がベタに入れることのできるおすすめの水草や注意点についてお知らせします。
この記事を読めば、「ベタ」と「水草」のいいとこ取りをすることができますよ。
まずは結論からお伝えします。
- 葉が柔らかい水草であれば入れてもよい
- 泳ぐスペースはしっかりと確保する
- 人口水草を入れるものおすすめ
また、ベタ水槽におすすめの水草は次の通りです。
- マツモ
- カボンバ
- アナカリス
- グリーンロタラ
- アヌビアス・ナナ
- ミクロソリウム
ベタ水槽に向いている水草の特徴
ベタ水槽に向いている水草の特徴は以下の通りです。
- 葉が柔らかい
- 葉が小さめ
- 成長の条件が難しくない
ベタ水槽に最適な水草は、ベタの生態に合わせた要素が必要です。
ベタは緩やかな水流を好むため、それを妨げない水草を選ぶのがよいでしょう。
そうした水草は、ベタの美しいヒレを傷つけない柔らかい葉を持ったもの、あまり大きくなり過ぎないもので、比較的手軽に管理できる種類が適しています。
葉が柔らかい
ベタはきれいなヒレをもつ熱帯魚なので、硬い水草や鋭い端を持つものは、ヒレを傷つけるリスクがあるため、葉が柔らかい水草がおすすめです。
例えば代表的な「マツモ」や「アナカリス」といった水草は、柔らかくしなやかな葉を持ち、ベタの動きを妨げず、ヒレを傷から守ることができます。
これらの水草は、ベタが隠れたり休息したりするのにちょうどいいです。
葉が小さめ
ベタは小さな水槽でも快適に暮らせる魚であり、水槽内でのスペースを有効に利用する点が重要です。
そのため葉が小さく、水槽内で広がり過ぎない種類の水草が適しています。
短く密集しながらも広がるタイプの水草は、ベタが泳ぐスペースを確保しながらも、隠れ場所を作ることができます。
例としてマツモやウィローモスなどがあります。
このような水草は葉の規模が小さく、水槽内でコントロールしやすいため、管理が行いやすいのも魅力です。
成長の条件が難しくない
ベタの水槽に向いている水草は、特に複雑なケアが必要ない種類がよいとされます。
育成に関して特別な技法や高価な器具を必要とせず、基本的な水質管理と照明で成長する水草はベタ飼育初心者にも優しいです。
これらの水草は、緩やかな水流や比較的安定した環境下であれば順調に成長し、綺麗な水質を保ちながらベタに適した空間を作ることができるのです。
ベタ水槽におすすめの水草5選
ベタ水槽におすすめの水草を6つ紹介します。
比較的育てるのが簡単で、ベタのヒレを傷つけにくいものを選びました。
- マツモ
- カボンバ
- アナカリス
- グリーンロタラ
- ミクロソリウム
マツモ
金魚やメダカなどの水槽でよく見るマツモはベタ水槽にもおすすめです。
葉が柔らかく、水に浮かせるだけで育てることができるため管理も簡単です。
育ちが早いため、水中の養分や汚れをよく吸い、きれいにしてくれる役割も果たします。
カボンバ
金魚水槽でよく見るカボンバもベタ水槽におすすめです。
フワフワとした葉はベタのヒレを傷つけないですし、ボリュームがあるので存在感があります。
マツモと違って植え付けて育成するため、砂利やソイルを敷いて管理したい方におすすめです。
アナカリス
成長が速く、育成も簡単な有茎草(ゆうけいそう)の仲間です。
強い光や二酸化炭素などがなくてもある程度育ちますし、水中の養分や汚れも吸ってくれるので、入れておいてマイナスにはならない水草です。
グリーンロタラ
明るいグリーンで育ちも速いグリーンロタラもおすすめです。
こちらはやや強い照明があるとよく育ちますが、なくても育てることはできます。
二酸化炭素を使用するとさらにキレイな茂みになるので、水草水槽としてはよく用いられる代表的な水草です。
こちらはソイルで育てることをおすすめします。
ミクロソリウム
ミクロソリウムは流木や岩に活着(くっついて)育つ水草です。
ベタ水槽には大きな流木や石は使わないほうがヒレを傷つけないので、小さめの石などに巻き付けて使用してもよいでしょう。
また、強いライトや二酸化炭素を使用しなくても陰性水草なので比較的育てやすいと思います。
ベタ水槽に水草を入れる時の注意点
ベタは穏やかな流れと植物に囲まれた環境を好むため、水槽に水草を入れることは理想的です。
しかし、その際にはいくつかの注意点があります。
ベタは美しいヒレを持っており、過密な配置や不向きなレイアウトだとストレスを感じ、ヒレを痛める可能性があります。
水草の種類選びや配置、水槽内の環境を整えることが大切なのです。
流木や石などは水槽に入れない
ベタは長いヒレを持っていて繊細なため、水槽内での障害物には十分注意する必要があります。
特に、流木や鋭い石などはヒレを損傷する原因になり得るため、避けるほうが無難です。
もし流木や石を用いる場合は、表面が滑らかでベタが安全に泳げるものを選びましょう。
ヒレが引っかからずに、優雅に泳ぐ場所を確保することが大切です。
また、水質を悪化させないよう、水を入れる前にしっかりと処理しておくことも重要です。
成長が速い水草はこまめなトリミングをする
ベタ水槽に適した水草を選んだとしても、成長速度が速い種類は定期的なトリミングが必要です。
急速な成長によって水槽内が密集しすぎると、ベタの遊泳空間が限られてしまいストレスが増加することがあります。
特に、水面近くまで伸びる水草には注意が必要であり、水面を覆い尽くす前に剪定することで、ベタが快適に泳ぐスペースを保つことができます。
心地よい泳ぎのためには、水草の管理が欠かせません。
水面を覆ってしまわないようにする
ベタは鰓で呼吸するだけでなく、気道を使って空気からも酸素を取り込むため、水面へのアクセスが不可欠です。
そのため、水草が水面を完全に覆うことはベタにとって大きな問題です。
水草が密集しすぎず、ベタが水面で呼吸できるスペースを確保する必要があります。
水草を適切に配置し、レイアウトを工夫して、ベタが快適に過ごせる環境を作りましょう。
ベタの健康維持には水面の開放が重要であるため、水草による視覚的な魅力とバランスを取りながらレイアウトを考えることが求められます。
ベタは水草を食べるのか
ベタは基本的に肉食性で、主に小さな虫やプランクトンを食べることを好みますが、水草を食べることもあります。
水生植物の葉に付着している微生物などを食べる間に、その一部を食べてしまうことがあるのです。
しかしベタが水草を主食にすることはあまりありません。
ベタ水槽には人工水草もおすすめ
ベタ水槽では、人工水草を使用することもおすすめです。
ここでは人口水草を入れるメリット・デメリットについて詳しくお伝えします。
水草を入れるよりも簡単で、管理も楽なので選択肢の1つになります。
ベタ水槽に人工水草を入れるメリット
ベタ水槽に人工水草を入れることは、いくつかのメリットがあります。
一つは、ベタの隠れ家として機能し、ストレス軽減につながる点です。
ベタはストレスを感じると体調を崩したり寝ることが難しくなるので、快適な隠れ場所を作ってあげることは大切です。
また、人工水草は腐ることがなく、メンテナンスの手間が少ないという利点があります。
コケの繁殖を抑える効果もあり、綺麗な水槽を長期間維持しやすくなります。
ベタ水槽に人工水草を入れるデメリット
一方で、人工水草が持つデメリットも理解しておく必要があります。
人工水草は自然の生態系を作ることができず、水質の改善には役立ちません。
加えて、人工水草の質によっては鋭い葉でベタのひれを傷つけてしまう可能性もあります。
そのため、ベタにとって優しい素材でできているか、定期的なチェックが必要になるでしょう。
人工水草を選ぶ際には注意を払い、ベタが快適に過ごせるように考えることが大切です。
おすすめの人工水草はこちらです。
まとめ:ベタ水槽には水草を入れてもよい
ここまでをまとめます。
- ベタ水槽にも水草は入れてもよい。
- 簡単に育成できるものがおすすめ。
- ヒレが傷つかないように柔らかめの水草を選ぶのがよい。
ベタの美しさだけでなく、水草が入ることでさらに水槽は美しくなります。
今回紹介した水草は比較的簡単に育つものが多いので、ぜひ挑戦してみてください。