熱帯魚育成

水槽のエアレーション位置を見直そう!初心者が知っておくべき最適化のコツ

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この記事はこんな方のための記事です。

  • エアレーションの効果的な位置が知りたい
  • エアレーションの水しぶきを軽減したい
  • 魚にストレスがかからないエアレーションの位置が知りたい


エアレーションは魚や水草の育成をする上で大切な要素の1つです。

しかし、いざ使い始めてみると、エアーの排出口をどこに設置すると効率がよいか、迷ってしまうことがあります。

熱帯魚水槽歴13年の私も、初心者の頃はよくわかりませんでした。

そこでこの記事では、エアレーションを効果的に行うための位置について詳しく解説します。

これを読めば自分の水槽に合ったエアレーションの行い方がわかります。

忙しい方のために、まずは結論からお伝えします。

  • エアレーションは基本4つ角の底のほうから行う。
  • フィルターの水流が届かないところが効果的。
  • 場合によってはエアレーションはなくてもいい。


くわしく説明していきます。

エアレーションの目的は水槽によって違う

エアレーションは、水槽の中で魚や水草が元気に育つためにとても大切です。

しかし、エアレーションにはそれぞれ目的があって、水槽によって必要な使い方が少しずつ違います。

ここでは、エアレーションの主な目的を紹介します。

目的が分かることでエアレーションをする位置も変わってくると思います。

酸素の供給

エアレーションの一番大きな目的は、魚や水草に必要な酸素を水にしっかりと供給することです。

水槽の中では酸素が足りなくなることがあるので、エアレーションを使って酸素を増やすことで、魚たちが元気に泳げるようになります。

基本的に、ブクブクと空気を送り込むことよりも、泡が弾けて水面が波打つことで酸素が取り込まれます。

水槽内の循環

空気は下から上へ動きますので、それとともに水槽内の水も下から上へ移動します。

そうすると水の流れができますので、止水域(水が動きづらいところ)がなくなり、水槽内の循環がよくなります。

通常の四角い水槽の場合、角や底のほうに止水域ができやすいのでそちらにエアレーションをしてあげると水の循環がよくなります。

おしゃれ感を演出する

エアレーションを水槽のレイアウトの1つと考えることもあります。

その場合は水槽の中央や背景となる部分にエアレーションを設置するとおしゃれに見えるでしょう。

油膜の除去

油膜がはってしまったときにはエアレーションが効果的です。

水面が弾ける時に、油膜が拡散されてなくなっていきます。

エアレーションの効果的な位置

それでは、結局エアレーションの効果的な位置はどこなのでしょうか。

基本的な考え方について説明していきます。

基本的には角の底に近いところに設置する

エアレーションによって水の循環がよくなりますので、基本的には角の底のほうに設置するとよいでしょう。

特にフィルターの水流が届きにくいところに設置することで、汚れが溜まったりするのを防ぐことができます。

水流を考えて設置するのがよい

例えば水槽を横から見た時に、下の図のように水流が循環しています。

横から見ると循環がいいですが、上から見ると水が循環していないところもあります。

基本的には角の部分が届きづらくなりますので、このあたりにエアレーションをしてあげると、汚れなどが溜まらなくなるのでおすすめです。

エアレーションの水はねを防ぐ方法

エアレーションを角に設置すると、どうしても水はねをしてしまい、水槽の周りがビショビショになってしまいます。

フタをしている水槽ではいいのですが、フタをすることが少ない水草水槽などでは、エアレーションの水はねは対策が必要です。

ここでは、水はねを少なくしたり、周りに飛び散ったりしないようにするための方法をお伝えします。

細かいエアーストーンを使う

泡が大きいエアーでは、泡が弾けた時の水はねが多くなります。

そのため、泡の細かいエアーにすることで水はねを少なくすることができます。

泡を細かくするために、エアーストーン(エアーが出る部分)を替えてあげるのがよいでしょう。

数百円でいいものがたくさんありますので、余裕があれば替えてみてください。

水はね防止の道具を自作する

わたしは、100均で買ってきたクリアファイルを小さく切り、切り込みを入れてエアーチューブにつけています。

安く済みますし、汚れてきたときには捨てることもできるので手間がかかりません。

そもそもエアレーションがいらない場合もある

エアレーションを行うことで魚の健康や水槽内の循環がよくなることはありますが、必ずしも必要でない場合もあります。

例えば次のような場合です。

水草を大量に植えている場合

水草を大量に植えていて、光合成が活発に行われているときには、水草から酸素が出ているので酸欠にはなりづらいです。

さらに、水草育成ではCo2を添加している場合が多いので、エアレーションをしてしまうとCo2が逃げてしまい逆効果になってしまうことがあります。

ただし、ライトを消している夜間は光合成が行われないため、エアレーションをしてあげるほうがよいでしょう。

https://www.choipurasu.com/aeration-hituyou/

フィルターによって水面が揺れる場合

外掛けフィルターや上部フィルターのように、水が流れ落ちるタイプでは、エアレーションがいらない場合があります。

バシャバシャと水が流れ込むときに水面が揺れて酸素を取り入れることができるためです。

私も外掛けフィルターを使用しているときにはエアレーションを使用しないことがほとんどです。

ただし、魚が多いときは、油膜が張ってしまう時など、水槽の状態がよくない時にはエアレーションをします。

外掛けフィルターの場合は、そこにエアーストーンを入れてしまうこともあります。

くわしくはこちらの記事をお読みください。

まとめ

ここまでをまとめます。

  • エアレーションの目的は、酸素の供給と水の循環
  • 水流がない場所にエアレーションをすると効果的
  • そもそもエアレーションが必要ない場合もある


まずはフィルターからの水流をよく見て、水の流れが少ない場所を探してみてください。

その場所でエアレーションを行うのが最も効果的な場所であるといえます。

また、フィルターの排水によって水面がバシャバシャと波打っている場合には、エアレーションはなくても大丈夫な場合が多いので、参考にしていただければと思います。

静かなエアーポンプを知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。