この記事はこんな方のための記事です。
- エアレーションとCo2添加を同時に添加してよいか知りたい
- エアレーションとCo2のよいバランスを知り水草が枯れないようにしたい
- エアレーションとCo2の切り替えについて知りたい
キレイに水草を育てるために、Co2の添加は欠かせません。
また、熱帯魚の育成においては酸素も必要になるため、エアレーションを行う方も多いです。
水草を育成していると「エアレーションとCo2を同時に行っていいのか」「いつどのように切り替えればよいか」迷ってしまうことがあります。
水草水槽歴13年になる私も、どのようにすれば水草が育つのかわからず、挫折したことがありました。
現在では、試行錯誤した結果比較的キレイに水草を育てることができるようになりました。
そこでこの記事では、水草初心者の方に向けてエアレーションとCo2添加のバランスについて解説します。
これを読めば、キレイに水草を育てることができるようになります。
まずは結論からお伝えします。
- Co2を添加しているときは、エアレーションはないほうがいい
- エアレーションは夜間のみ行うのがベスト
- 切り替えにはタイマーを使用する
それではくわしく解説していきます。
エアレーションとCo2添加は同時に行わない
エアレーションとCo2の添加は同時に行わないほうがいいです。
それは、エアレーションを行うことでせっかく添加したCo2が逃げてしまうからです。
ここでは、エアレーションとCo2添加の役割や、同時に行わないほうがいい理由をお伝えします。
エアレーションの役割
まず、エアレーションの役割について見ていきましょう。
エアレーションの役割は次の通りです。
- 熱帯魚を健康にする
- バクテリアを増やす
- 油膜を防ぐ
- 水を循環させる
- 水草の呼吸を助ける
エアレーションは、熱帯魚の呼吸を助けるだけでなく、バクテリアを増やしたり油膜を防いだりして、水槽の状態をよくしてくれます。
また、水草は光合成以外にも呼吸を行うので、それを助ける役割があります。
熱帯魚のみでも、水草があってもエアレーションを行うことは大きなメリットがあります。
Co2添加の役割
Co2添加の役割は大きく次の2つです。
- 水草の光合成を助ける
- 弱酸性を保つ
水草が光合成を行う時には、Co2を吸収して酸素を出します。
水の中には少量のCo2が溶けていますが、それだけでは足りないため、Co2を添加して光合成を助けるようにしています。
また、Co2が水に溶けると弱酸性に傾きます。
弱酸性は水草が好む水質なので、それに合わせることができるという意味もあります。
同時に行うとCo2添加が無意味に
エアレーションとCo2の添加はどちらもメリットがあります。
しかし、同時に行うのはやめたほうがいいでしょう。
エアレーションを行うと、せっかく添加したCo2が逃げてしまい、添加した意味がなくなってしまうからです。
コーラなど、炭酸飲料を振ってしまうとシュワシュワがなくなるのと同じで、エアレーションのブクブクでCo2が逃げてしまうのです。
そのため同時に行った場合は、エアレーションの効果だけが残ることになります。
Co2添加時はエアレーションを止める
実際にはエアレーションとCo2添加を同時に行ったとしても、特別問題があるわけではありません。
ただ、Co2を添加している費用が無駄になってしまうためもったいないです。
Co2添加時にはエアレーションは止める設定にしておくとよいでしょう。
夜間だけエアレーションをするのがベスト
エアレーションを行うのであれば、夜間だけエアレーションを行うのがベストです。
ここでは、夜間にエアレーションを行うメリットなどについてお伝えします。
夜間は水草も呼吸する
夜間、水草は光合成をやめ、呼吸をします。
「呼吸」は人間と同じで酸素を取り入れて二酸化炭素を吐き出しています。
また、熱帯魚も同じように呼吸をしているため、水中の酸素は減ってしまいます。
特に夏場などは酸欠になりやすいです。
そうなると水草・熱帯魚のどちらにとっても危険な状態になってしまいます。
夜間はエアレーションを行うことで酸欠状態を解消してくれるので、水草が健康に育つことができるのです。
エアーポンプの音や水はねが気になる方は
「夜のエアレーションは音がうるさくて・・・」「水はねが・・・」という方もいらっしゃるでしょう。
そのような方には、次のことをおすすめします。
- 静音性の高いエアーポンプにする
- 水はねを防ぐ工夫をする
まずは、静音性の高いエアーポンプにするのがいいでしょう。
私は今まで使った中で静音性が高いと思った「水作 水心 SSPP-3S」を使用しています。
もし、今のエアーポンプがうるさいと思った方は試してみてください。
また、水はねの防止にはいくつか方法があります。
- フタをする
- 水はね防止を自作する
- 外掛けフィルター内に入れる
もっとも効果が高いのは「フタをする」ことです。
ただ、フタが汚れてくると洗わなくてはいけないですし、水槽を上から楽しむのにもジャマになります。
できるなら、あまりつけたくないですよね。
私は、水はね防止としてクリアーファイルに切れ込みをいれてエアーポンプにつけています。
汚れたらすぐに捨てられるし、メンテナンスをしなくていいので簡単です。
また、外掛けフィルターにエアーストーンを入れてしまうという方法もあります。
こちらは、フィルター内でエアレーションが完結するので絶対に水はねしたくない人におすすめです。
エアレーションで水草が枯れることはない
水草の調子が悪いときは、何が原因なのかわからない時があります。
「エアレーションが原因なのかな?」と考える方もいるでしょう。
しかし、エアレーションが原因で水草が枯れるということはありません。
エアレーションで酸素が多くなりすぎることはない
エアレーションをしすぎると「酸素が多くなってしまう」と心配される方がいらっしゃいます。
しかし、エアレーションをしすぎるからといって酸素が増えすぎてしまうことはありません。
空気中の酸素はそこまで多くないからです。
また、酸素が多すぎることで水草の調子が悪くなることも考えにくいです。
酸素ボンベを使って無理やり水槽の中に添加し続けることでもしない限り、水草が調子を落とすことはないでしょう。
エアレーションのやりすぎで枯れているのではない
もし、水草の調子が悪いのであれば別の原因が考えられます。
- Co2の添加量が足りない
- 養分が足りない
- ライトの光量が足りない
- ライトの点灯時間が足りない
水槽の大きさにもよりますが、Co2の添加量は60㎝水槽では「1秒に1~2滴」くらいを目安にしていれば足りなくなることはないでしょう。
もう少し小さい水槽では30㎝水槽では「2秒に1滴」45㎝水槽では「1秒1滴」くらいを目安にして加減をしてください。
また、ライトは8時間程度を目安につけるようにしましょう。
あまりにもつけすぎるとコケにやられてしまうこともあります。
くわしくはこちらの記事をご覧ください。
エアレーションとCo2の切り替え方法
光合成をしている昼間はCo2添加、夜間はエアレーションを行うのがおすすめです。
しかし、手動で切り替えをするのは大変です。
スマートプラグで時間設定を
Co2やエアレーション、ライトなど電源をON/OFFするものが多い水草水槽には、スマートプラグがおすすめです。
スマホでON/OFFの時間設定を簡単に設定することもできますし、プラグを抜かなくてもボタン1つでOFFにすることもできます。
水槽にスマートプラグは必須ですね。
おすすめのスマートプラグ
私はいくつかスマートプラグを使用していますが、今のところ使いやすかったのはこちらのスマートプラグです。
以前使用していたものは、Wi-Fiのつながりが悪かったのですが、こちらはそういったことはありませんでした。
また、コンセントボックスを使用することで、配線をすっきり見せることができるので一緒に購入することをおすすめします。
まとめ
ここまでをまとめます。
- エアレーションとCo2添加は同時に行わないほうがよい
- 夜間はエアレーションをするほうがよい
- エアレーションの「やりすぎ」ということはない
- 切り替えはスマートプラグがおすすめ
ライトが付いているときはCo2添加、消えてからはエアレーションという切り替えを行うことで、水草はキレイに育てることができます。
スマートプラグがあることで、時間管理がより簡単になりますのでそちらもおすすめです。
ぜひ試してみてください。