この記事はこんな方のための記事です。
- 初心者でも簡単に育てられる赤系水草を知りたい。
- 赤系水草がまったく赤くならない
- どうしたらキレイに赤系水草を育てられるか知りたい
水草水槽の世界には、熱帯魚や水草が美しく映えるレイアウト水槽がたくさんあります。
その中でも、赤系の水草は特に目をひきます。
しかし、初心者の方の中には「全然うまく育たないんだけど・・・」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
水草水槽歴13年になる私も、以前は全く赤くならず悩んでいたことがあります。
しかし現在では、少しずつ赤系水草を育てられるようになってきました。
そこでこの記事では、初心者にも比較的簡単に育てられる赤系水草5種と、赤くならない時の対処方法などについてくわしく説明します。
この記事を読めば赤系水草を美しく育てられるようになりますよ。
初心者におすすめの赤系水草5選
ここでは、初心者におすすめの赤系水草について解説します。
比較的手に入りやすく、私が今まで育ててきた中で赤くなりやすかったものをおすすめしていきます。
ロタラsp Hra(ハラ)
赤系水草の代表種といってもいいロタラsp Hra(ハラ)は、初心者にもおすすめできる水草です。
成長させることは比較的簡単で、初心者でも赤くすることができます。
とはいえ光量が弱いと、薄いオレンジのような色合いになりますので、一定の光量は必要です。
ロタラレディッシュ
ロタラHraよりも、やや紫色よりの赤色になります。
赤系水草が苦手だった初心者の頃の私でも赤く育てることができました。
今回紹介する中でも特におすすめの赤系水草です。
ルドウィジア・スーパーレッド
ルドウィジア・スーパーレッドの特徴は葉の形状が丸みを帯びていることです。
また、赤色が濃いので数本だけ植えるだけでもかなりの存在感があります。
成長速度がやや遅めのため、トリミングに追われることがありません。
ただし、その分コケが付きやすいため、光量や肥料の調整は必要です。
ロタラワリッキー(リスノシッポ)
フワフワとした葉の形状が特徴で、ややオレンジがかった赤色の水草です。
育てる条件によってはややピンク色にもなるので、育てていて楽しい水草です。
ロタラワリッキーは背丈が大きくなるので、水槽の奥に植えてあげると存在感があっていいです。
成長が比較的速く、トリミング後でも再生が早いので、初心者にも扱いやすいです。
ニードルリーフルドウィジア
細長く針のような葉が特徴の水草です。
葉の形が他の水草と異なるため、レイアウトのワンポイントとして使用することがおすすめです。
水槽の一番奥よりは、中景から後景の間くらいに入れてあげるとよいかもしれません。
赤系水草の育て方
赤系水草をきれいに育てるためには、次の要素が必要になります。
- 強い光
- 長めの点灯時間
- 二酸化炭素
- 栄養素
強い光量が必要
水草を赤く育てるうえで最も大切なのがライトの光量です。
通常の緑色の水草はある程度の光量があれば育ちますが、赤くするためにはかなり強い光が必要です。
必要な光量は下の通りです。
必要な光量(㏐:ルーメン) | |
30cm水槽 | 800lm |
45cm水槽 | 2000lm |
60cm水槽 | 3000lm |
光が不足すると、色が薄くなったり緑色になったりしてしまい、きれいな色が出ません。
また、光の色温度も重要とされています。
赤系水草には、6500Kから8000Kの色温度が適しているとされていますので、参考にしてください。
とはいっても、ライト選びも難しいですよね。
どのライトにすればよいかわからないという方には「アクロ TRIANGLE LED VIVIDシリーズ」をおすすめします。
赤系水草に必要な光量や色温度がそろっているので、確実に赤くすることができます。
私も実際に使用しているので、自信をもって初心者の方にもおすすめすることができます。
点灯時間は8時間~10時間
また、ライトの点灯時間は1日8~10時間が目安ですが、これは水槽のサイズや設置場所、他の水草の種類によって調整が必要です。
以前、6時間で試したこともありましたが、やはり色が抜けて緑色になってしまいました。
また、12時間でも試しましたが、今度はコケが増えてきてしまいました。
初心者のうちは、点灯時間を長くしすぎないことをおすすめします。
始めは8時間程度から始めて、コケが増えなければ9時間・10時間と増やしていくのがよいでしょう。
二酸化炭素(CO2)の重要性
水草の光合成には二酸化炭素(CO2)が必要不可欠です。
特に赤系水草は水草の調子がよくないと赤くなりにくいので、Co2は添加しましょう。
ん~でもなんかCo2って難しそうで・・・
という方も多いのはないでしょうか。
たしかに初期投資は必要ですが、セットしてしまえば後は自動的に添加してくれますし、キレイな水草水槽を毎日見られるので買って損はないです。
Co2の添加方法については「初めてCo2を添加するときのおすすめの方法ついて解説!」で詳しく説明していますので、興味があればご覧ください。
添加量は、水槽のサイズや水草の量に応じて調整する必要がありますが、目安としては、1秒間に1~2滴のペースで添加するのが一般的です。
栄養素の管理
赤系水草に限らず水草が健康に育つためには栄養素が必要になります。
水草が必要とする栄養素には、窒素、リン、カリウムなどの基本的な栄養素と鉄、マグネシウム、カルシウムなどがあります。
これらの栄養素がバランスよく供給されることで、水草は健康的に成長し、鮮やかな色を保ちます。
栄養素は基本的に栄養系のソイルを使用していれば問題ないです。
おすすめの栄養系ソイルについてはこちらをご覧ください。
また、液体肥料は、水槽全体に均一に栄養を供給することができるため、週に1~2回の頻度で定期的に添加するのがおすすめです。
一方、底床肥料は、根から直接栄養を吸収するタイプの水草に適しており、半年から1年に一度の頻度で交換が必要です。
また、水槽の中に生体(魚やエビ)がいる場合、排泄物なども水草の栄養源となります。しかし、これだけでは必要な栄養素が不足することが多いため、追加の肥料が必要となります。
栄養不足になると、赤系水草は色が褪せたり、成長が遅くなったりしますので、定期的な栄養管理が重要です。
水質の管理
水質が安定すると水草はキレイに育ってくれます。
「水質」として数値化されている主なものは次の通りです。
- pH(酸性度)
- GH(総硬度)
- KH(炭酸硬度)
赤系水草に適したpHは6.0~7.0、GHは4~12、KHは3~8程度が一般的です。
とはいってもよくわからないですよね・・・
ソイルを使っていると、水質は水草育成に適した水質に調整されるので、最初は特に気にしなくても大丈夫です。
初心者の方に必要なのは、定期的な水換えです。
1週間に1回、全体の水量の20~30%を目安に換水することで、水質は安定していきますので、まずはこれだけやってみてください。
それでも、全然育たないという場合には、「水道水の硬度」が関係しているかもしれません。
水道水の硬度は地域によって異なり、硬度が高すぎるとうまく育ちません。
その場合は、硬度を下げるための商品がありますので、こちらをフィルターなどに入れるとより育てやすくなります。
赤系水草のレイアウト
赤系水草は水槽内での配置によってその美しさが引き立ちます。
ここでは、赤系水草を効果的に配置するコツを紹介します。
後景に配置
水草水槽は基本的には、手前側に背丈が低いもの、奥に背丈が高いものをレイアウトしていきます。
赤系水草は後景(水槽の奥)に植えてあげると、水槽全体が明るく華やかになります。
ライトに近いほど赤系の水草は色が強く出やすいので、後景に植えることで赤系水草のよさを引き出すことができます。
アクセントとして配置
赤系水草だけをレイアウトするよりも、緑色のなかにアクセントとして植えるほうがより色合いがよく見えます。
そのため、7割程度は緑色の水草を植えて置き、3割くらいを赤系水草にしてあげるとバランスがよいと考えます。
まとめて配置
水草を植える時には、ばらばらに植えずにある程度同じ種類をまとめて植えてあげるほうがきれいに見えます。
そのため、水槽を立ち上げる時にはどこに何を植えるかを考えておく必要があります。
もし、すでに水槽を管理しているのであれば、同じ種類を8~10本程度まとめて購入して植えてあげるとよいでしょう。
よくある質問とその答え(FAQ)
ここでは、初心者の方が疑問に思うことについて簡単にまとめています。
赤系水草が赤くならないのはなぜ?
赤系水草が赤くならない場合、光量不足、CO2不足、栄養不足が考えられます。
しかし、一番多いのは「ライトが悪い」ということです。
光を強くし、CO2を追加し、肥料を適切に与えることで改善することが多いです。
赤系水草のトリミング方法は?
他の水草と同じです。
トリミングは枝分かれと差し戻しによって密度を大きくしていくことが大切です。
赤系水草が溶ける原因と対策
水草が溶ける原因は水質の変化や栄養不足、環境の急激な変化が考えられます。
水質を安定させ、栄養を適切に補給することで対策が可能です。
まとめ
赤系水草を育てられるようになると、一段と水草水槽が楽しくなります。
ぜひ、チャレンジしてみてください。
ではまたお会いましょう!