この記事はこんな方のための記事です。
- 水槽の調子がよくない
- 効率のよい吸水・排水パイプの位置が知りたい
外部フィルターは、フィルターの中でもろ過能力の高い種類です。
しかし、誤った使用の仕方をしているとその能力を発揮できない時もあります。
特に水槽内の循環が悪い時には、コケが出たり水草がうまく育たなかったりします。
熱帯魚水槽歴12年以上になる私も、吸水・排水パイプの位置はどうすればいいのかな?と悩んだことがあります。
そこで、この記事では水槽の調子がよくない方のために、外部フィルターの能力を発揮するための方法や、効果的な吸水・排水パイプの位置について説明します。
この記事を読めば、水槽の調子を取り戻すことができますよ。
効率的な吸水・排水パイプの位置
吸水・排水パイプの位置によっては、水槽内の水の循環が悪くなってしまうことがあります。
ここでは、水の循環を良くするための効率的な吸水・排水パイプの位置について解説します。
水が淀みやすいのは下のほう
基本的に、水が淀んで汚れが溜まりやすいのは水槽の下のほうです。
エサの食べ残しや、糞などが溜まるもの水槽の底ですので、イメージしやすいかと思います。
水面近くだけを循環させていると、溜まった汚れをろ過することができません。
そのため、水槽の底から水を吸い上げるようにするのが効果的であるといえます。
特に排水パイプの真下が溜まりやすい
特に水が淀みやすいのは「排水パイプの下」です。
排水パイプから吐き出された水は、水槽のフチにぶつかり、循環します。
この時、排水パイプの真下は水流が届かず淀んでしまうことが多いです。
吸水パイプの位置は排水パイプの真下がおすすめ
吸水パイプは、排水パイプの真下にするのが効果的です。
排水パイプから吐き出された水が対角線に流れて、勢いがなくなったところを吸水パイプで引き戻すようなイメージです。
こうすることで水槽全体に水流が発生し、水の淀みを少なくすることができます。
この時に、できるだけ対角線に水流が流れるように、排水パイプを斜めに傾けていくのが特に効果的です。
吸水パイプと排水パイプを対角線に置き、流すこともありますが、一歩通行になってしまうことが多いので、あまりおすすめしません。
ろ材の入れすぎでも水流が悪くなる
水流が悪くなるのは「ろ材の入れすぎ」も1つの要因です。
外部フィルターのろ材を改善することで、水槽内の水流もよくなりますので、その点についてお伝えします。
水流が悪いと「ろ過能力」が落ちる
みなさんは外部フィルターのろ材を全体の何割くらい入れているでしょうか。
「ぎりぎり閉まるくらいいっぱい」という方は、外部フィルターの能力を発揮できていない可能性があります。
私もギリギリいっぱいまで詰め込みたくなるタイプです・・・
外部フィルターのろ過能力は「ろ材容量」×「水の流量」だと考えられます。
ろ材の容量は増やせても、水の流量が減ってしまうと全体のろ過能力は同様に減ってしまうことが考えられます。
そのため、フィルターに入れるろ材の量や種類は考える必要がありそうです。
ろ材は8割くらいのイメージで
ろ材はフィルター内の8割程度を意識するとよいでしょう。
ろ材の入れすぎは結果的にろ過能力を下げてしまいます。
そのため、少し余裕をもってろ材を入れてあげるとよいでしょう。
どうしても、ろ材をもっと入れたいという場合には、一回り大きい外部フィルターの購入や、サブフィルターの設置をおすすめします。
生物ろ材を多めにするとよい
フィルターに入れているろ材を工夫することで、余裕を持たせることもできます。
外部フィルターの場合、基本的には生物ろ材中心にしましょう。
「生物ろ材」はバクテリアを増やし、目に見えない水の汚れを分解するためのろ材です。
スポンジや、ウールマットのようなゴミをこし取るろ材は少なめにしてあげると、フィルターの目詰まりが減り、水流もよくすることができるでしょう。
3~4か月に1回程度の掃除で水流がもどる
外部フィルターの掃除は3~4か月に1回程度がおすすめです。
バクテリアが少なくなってしまうからという理由で、半年から1年程度掃除をしない方もいらっしゃいます。
しかし、数か月でろ材に汚れがついてくるので水流は落ちていきます。
結果水槽内の汚れは蓄積することになりますので、こまめに掃除することをおすすめしています。
1か月などの短期間で掃除をしすぎるとよくないので、3~4か月を目安に掃除をしてみてください。
シャワーパイプの場合の吸水パイプの位置
外部フィルターを購入すると、始めについてくるのがシャワーパイプです。
熱帯魚メインの水槽では、シャワーパイイプがエアレーション代わりになるので、使用している方も多いのではないでしょうか。
ここでは、シャワーパイプを使用する際の排水・吸水パイプの位置について解説します。
酸素の供給をするのであれば 水面を揺らす
水面を揺らすようにシャワーパイプを設置するのはいくつかのメリットがあります。
- 酸素を供給することができる
- 水面が揺れるので油膜が消える
水面が揺れることで酸素が水中に取り込まれるため、エアーポンプを使ってエアレーションをする必要がなくなります。
また、水面が揺れることで油膜が消え、水面が比較的キレイになる場合が多いです。
一方、デメリットとしては「二酸化炭素が逃げる」ことが挙げられます。
水草水槽では、添加したCo2が逃げてしまうので、水面を揺れるように設置するのはおすすめしません。
水中で、反対側のガラスか、やや水面に向けて排水するようにすることをおすすめします。
吸水パイプは「水中」がよい
では、吸水パイプはどこに設置すればよいのでしょうか。
それは、やはり水中のやや水面付近です。
シャワーパイプから出た水が反対側のガラスに当たり、戻ってくるようなイメージで設置してあげるのが効率がよいと考えます。
おすすめの吸水・排水パイプ
パイプの種類によって、水流を弱めたり、逆にスムーズに排水したりすることができるようになります。
ここでは、おすすめの吸水・排水パイプについて紹介していきます。
パイプを変えるメリット?
そもそも、なぜパイプを変えるメリットがあるのでしょうか。
- 水流が強く、ろ過能力が高いフィルターを使用することができる。
- 強い水流が苦手な魚にも対応できる。
- ガラスなので、見た目がおしゃれになる。
ガラスのパイプを使用する場合は、水流を弱めたり、見た目のおしゃれさといったところがメリットになります。
強すぎる水流でストレスになる魚も多いので、適切な水流にしてあげることもできます。
おすすめの吸水・排水パイプ
ADA製品は見た目もよく、おしゃれなもの多いです。
私もできることならADA製品を使いたいですが、家庭がある場合にはそこまでの資金を投入するわけにもいきません・・・
現在は、Amazonで購入できるガラスパイプを使用しています。
価格の割に満足感も高いので、割れてしまったときにも同じものを購入しています。
まとめ
ここまでをまとめます。
- 吸水パイプは排水パイプの真下がおすすめ
- ろ材の入れすぎによって水流は落ちる
- 3~4か月で外部フィルターを掃除するとよい
- 吸水パイプと排水パイプはガラス製がおすすめ
水槽内の循環がよくなることで汚れが溜まりづらくなり、コケも出づらくなります。
きれいな水槽を目指すのであれば、吸水・排水パイプの位置は重要です。
また、見た目のよさもかなり変わるので、ガラス製のパイプがおすすめです。
一気におしゃれな水槽に変わります。
ぜひ、パイプの位置に気を付けてきれいな水槽を作り上げてください。
ではまたお会いしましょう!