この記事はこんな方のための記事です。
- 旅行中の熱帯魚が心配・・・
- エサやライト、温度の調整などはどうすればよいか知りたい
熱帯魚は日々の管理が大切です。
しかし、旅行となると1週間近く家を空けなければいけないこともあります。
「エサはあげなくていいの?」「ライトは点けっぱなしでいいの?」
など、熱帯魚を飼い始めたばかりの方は不安に思うこともあります。
熱帯魚水槽歴12年以上になる私も、以前は実家に帰省する際など、留守中の管理の仕方がかわからず困ったことがありました。
今では旅行中の管理の仕方について、コツがわかってきました。
そこでこの記事では、1週間以上の旅行で熱帯魚の管理ができない方のために、留守中の水槽管理の仕方についてくわしくお伝えします。
この記事を読めば、大切な熱帯魚を守ることができ、安心して旅行に行くことができますよ。
旅行時の熱帯魚水槽のケア
2~3日であれば、エサをあげずライトを付けなくても大きな問題はありません。
しかし、1週間ほど家を空ける際には、エサやライトの管理、温度の維持などさまざまな対策をしたほうがよいでしょう。
ここでは、旅行時の準備と注意点を大まかに説明していきます。
まずは旅行前のチェックが必要
旅行に出かける前には、準備が必要です。
フィルターの水漏れがないか、詰まっていないかなどの確認をしておきましょう。
またヒーターの動作確認を行って、温度が適切に保たれているかも念のため確認しておくとよいでしょう。
万が一の時のために、信頼できる人に鍵を預けておき、数日に1度様子を見てもらうのも1つの手です。
オートフィーダー(自動給餌器)の設置
小型の熱帯魚であれば、最大3~5日程度エサをあげなくても、ダメになってしまうことはありません。
しかし、1週間以上となるとさすがにエサをあげないと厳しいです。
また、稚魚がいる場合は2~3日に1度はエサをあげたほうが安全です。
代わりにエサをあげてくれる人がいないのであれば、オートフィーダーを利用すると便利です。
設置する際は、まず適切な位置に固定し、エサが均等に分配されるように調整してください。
タイマー設定は飼育している魚の種類に応じて行い、日に複数回に設定することも可能です。
初めて設置する場合は、旅行前に数日間試してみて、問題ないことを確認してから使用するようにしましょう。
ライトのタイマー設定
熱帯魚の飼育において光は非常に重要です。
旅行時にはカーテンを閉めていくことが多いので、部屋は真っ暗になります。
ライトがないと魚の生活リズムが崩れます。
ライトのタイマー設定を行うことで、一定のリズムでライトがON/OFFするようになり、魚のストレスを軽減することができます。
スマートプラグが便利なのでおすすめです。
水量の管理や温度調整
旅行前に水質が一気に変わってしまうと、熱帯魚にとってもストレスになります。
いつも通りの水替えや掃除をしてから出かけるのがよいでしょう。
また、もっとも気を付けなければならないのは「水の量」です。
1週間以上家を空けると、かなりの水が蒸発します。
ヒーターやフィルターの吸水部分が出てしまうと故障の原因となります。
そのため、水は少し多めに入れて置き、蒸発を最小限にするためにガラスのフタを付けるようにしましょう。
また、夏場など温度が上がりすぎてしまう場合には、水槽用クーラーや部屋の冷房を入れるなどの調整が必要です。
エサやりの自動化と管理
旅行時にエサをあげることができないため、旅行前に大量にエサを与える方がいらっしゃいますが、これはやめておきましょう。
熱帯魚の体調が悪くなるだけでなく水の汚れも増えるためです。
ここでは、旅行時のエサやりに便利なオートフィーダー(自動給餌器)について解説します。
オートフィーダー(自動給餌機)の選び方
オードフィーダーを選ぶ際には、次のことをポイントにしましょう。
- 1日に何回エサを与えられるか
- 容量はどれくらいか
オートフィーダーは「24時間に1回」や「12時間に1回」など、エサをあげる間隔が異なります。
中には、好きな時間に設定できたりWi-Fiで操作できるものもありますが、自由度が高いものは価格も高い傾向にあります。
旅行時だけ使用するのであれば、安めの物でも問題ありません。
エサの量の調整方法
オートフィーダーは、エサの量を調整するのがやや難しいです。
エサの形や大きさによって、ちょうどよい量を出すためには旅行前に何回か試してみる必要があります。
量が多すぎると水の汚れ方も大きくなりますので、量は少なめにすることをおすすめします。
もしどうしても量が多すぎてしまう場合などは、セロハンテープなどで排出口を狭くするなど工夫が必要な場合があります。
エサの種類
オートフィーダーは、乾いたエサしか入れることができません。
もし生餌や冷凍のエサを与えている場合には、誰かにお願いするのが安全です。
オートフィーダーのメンテナンス
オートフィーダーは基本的にエサを入れる部分は水洗いができます。
使用説明書に従い洗浄しましょう。ただし、よく乾いていない状態でエサを入れると湿ってしまいエサが出なくなることがありますので気を付けてください。
また、電池の残量や機械の動作不良も定期的にチェックする必要があります。
照明(ライト)の管理
ライトの点灯時間も、熱帯魚の健康にとっては重要です。
「ずっとON」もしくは「ずっとOFF」という状態にならないようにしましょう。
ここでは、ライトの取り扱いについて詳しく説明します。
ライトはタイマーで時間管理を
ライトのタイマーは、照明の自動化に大変便利です。
家を空けることが多い人や、毎日決まった時間に照明をコントロールしたい場合には、タイマー設定が役立ちます。
適切にタイマーを設定することで、無駄な電力を消費することなく、必要な時だけ照明を使用することができます。
また、セキュリティ面での効果もあり、外出中にライトが自動で点灯することで、空き巣対策にもなります。
ダイヤル式のタイマーが安いのですが、私はこちらのスマートプラグをおすすめしています。
熱帯魚は他にも時間で管理したいものが増えますので、1台あると管理がかなり楽になります。
水量の管理と温度調整
旅行中は「水量」と「温度」の管理も重要です。
蒸発して水位が下がりすぎてしまうと、フィルターやヒーターが正常に動かなくなってしまう場合があります。
また、温度によっても熱帯魚がダメになってしまうこともあります。
ここでは、水量と温度管理についてくわしく解説します。
出発前の水量調整
出発前には、いつもよりも少しだけ水を多めに入れていくことをおすすめします。
蒸発して、水が少なくなりすぎるのを防ぐためです。
かといって、水槽の100%まで水を入れてしまうと少しの地震で水がこぼれてしまいます。
そのため、水槽の90%くらいを目安に水を入れてのがよいでしょう。
また、ガラスのフタを取り付け、蒸発した水が水槽内に戻るようにしておくと水位が下がりすぎてしまうことがなくなります。
適切な水温の維持方法
ヒーターがしっかりと作動していれば、温度が下がりすぎてしまうということはありません。
問題なのは、夏場に水温が上がりすぎてしまうことです。
夏場の温度上昇を防ぐ手立ては2つです。
- 水槽用のクーラーを設置する
- 部屋の冷房を常時入れておく
温度を下げる水槽用クーラーというものがありますが、価格が高くなかなか導入するのは難しいです。
夏場は冷房を入れっぱなしにして置き、温度を調整しておくのがよいでしょう。
でも電気代が・・・・
という方もいらっしゃると思います。
その場合は27度など、比較的高めの温度に設定し電気代を抑えるようによるとよいでしょう。
部屋の中が30℃以上になることがなければ、熱帯魚がダメになってしまうことはありません。
まとめ
ここまでをまとめます。1週間以上家を空ける場合の熱帯魚の管理は次の通りです。
- エサはオートフィーダーを使用するとよい
- ライトはスマートプラグなどでタイマー管理を
- 水量は水槽の90%くらい入れる
- ガラスのフタは着用すると安全
- 温度管理は部屋の冷房を入れっぱなしにしておく
熱帯魚がダメになってしまうと、水質が悪くなり最悪の場合リセットしなくてはいけなくなります。
大切な熱帯魚を守るために、多少の費用は掛かりますが必要なモノをそろえておくとよいでしょう。
留守中だけでなく、普段の管理も簡単になります。
それでは、準備を万端にして楽しい旅行をお過ごしください。