熱帯魚育成

【ヤマトヌマエビの飼い方】混泳相手や寿命・適切な水温などについて解説!

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この記事はこんな方のための記事です。

  • ヤマトヌマエビを水槽に入れられるか知りたい
  • ヤマトヌマエビと混泳できる魚を知りたい
  • ヤマトヌマエビを長生きさせたい


コケを食べるお掃除屋さんとして人気のヤマトヌマエビ

そのコケ取りの能力から、水草水槽にはほとんどの方が入れています。

しかし、初めて飼う方にはどの魚と一緒に飼えるのか、エサは必要なのかなどわからないこともたくさんあります。

私も以前はよくわからずに飼ってしまい、数週間で全滅させてしまったこともあります。

熱帯魚水槽歴13年になる今では、飼い方が分かってきたため、たくさんのエビが水槽の中で長生きしてくれています。

そこでこの記事では、ヤマトヌマエビを初めて飼う方や飼い始めたばかりの方に向けて、混泳できる魚や水温、エサなどについてくわしく解説します。

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ヤマトヌマエビの基本情報

名称ヤマトヌマエビ
体長3~6㎝
価格30~150円
水温20~28度
食べるコケアオミドロ・茶ゴケ・
黒ひげゴケ(固いものは食べない)

ヤマトヌマエビは、日本やアジアの川や湖で見られるエビで、水槽の中で活躍する掃除屋さんです。

水槽のコケや残り餌を食べて、きれいな環境を保ってくれるので、初心者にもおすすめです。

体の長さは3〜6cmほどで、透明な体に模様があるのが特徴です。

ヤマトヌマエビの寿命

初心者の方がヤマトヌマエビを飼うと「気付いたら赤くなって死んでいる」ということがよくあります。

一気に数匹死んでしまう場合や全滅してしまう場合は何かしら原因がありますので、対策をしていきましょう。

寿命はおよそ2~3年

ヤマトヌマエビの寿命は2〜3年くらいです。

ただ、きちんとしたお世話をすればもっと長生きすることもあります。

水槽の水温や水質を安定させて、ストレスの少ない環境を整えることが大切です。

買ってきてすぐに死んでしまう場合には次のようなことが考えられます。

ヤマトヌマエビの主な死因

ヤマトヌマエビが死んでしまう原因には次のようなものがあります:







エビが全滅する主な原因

・部屋の中で殺虫剤(ベープなど)の使用
・co2(二酸化炭素)の添加量が多すぎる
・水温の上昇による酸欠
・薬剤が付いた水草の使用
・水合わせの仕方が悪い
・大量の水替えによるショック
・カルキ抜きをしていない水の投入
・その他:中型の熱帯魚に食べられてしまう

寿命を延ばすために

  • 水を週に1回ほど交換してきれいに保つ。
  • ヒーターを使って水温を一定にする
  • 隠れられる場所を水槽に作って、安心できる環境を整える


エビの仲間は水質に敏感です。そのため、水温や水質を一定に保つように心がけてあげましょう。

くわしい死因や対策についてはこちらの記事でまとめてありますので、ご覧ください。

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ヤマトヌマエビが脱皮する主な原因

ヤマトヌマエビは気付いたら脱皮していることがあります。

白い抜け殻だけが水槽に残っているので不思議に思うこともあるでしょう。

脱皮する理由

ヤマトヌマエビは成長するために殻を脱ぎます。

古い殻を捨てて新しい殻を作ることで、体が大きくなるのです。

また、水質の変化が原因で脱皮が促されることもあります。

水替えをした後などは、よく脱皮しています。

脱皮したらどうするか

脱皮した直後のエビは弱いので、他の魚に襲われないように隠れ家を用意してあげましょう。

また、脱皮した殻はそのままにしておいて大丈夫です。

エビが自分でその殻を食べるなどして、自然に水槽から消えていきます。

ヤマトヌマエビに適した水温

水温は20~28度

ヤマトヌマエビが元気に暮らせる水温は20〜28°Cです。

この範囲を超えるとストレスがかかるので、ヒーターやクーラーで温度を調整しましょう。

熱帯魚・メダカ・金魚に適した水温

  • 熱帯魚:24~26度
  • メダカ18~28度
  • 金魚:18~26度
  • ヤマトヌマエビ:20~28度


メダカや金魚は、生きるだけであればもう少し幅がありますが、適している温度は上記の通りです。

ヤマトヌマエビを一緒に飼うのであれば、メダカや金魚水槽にもヒーターを入れてあげる必要があります。

ヤマトヌマエビと混泳できる魚

コケ取り能力の高いヤマトヌマエビは、基本的には多くの魚と混泳することができます。

具体的に見ていきましょう。

小型熱帯魚

ネオンテトラやグッピーなどの小型熱帯魚は、ヤマトヌマエビと相性が良いです。

お互いを攻撃しないので安心して混泳できます。

混泳できるおすすめの熱帯魚

また、特に次の熱帯魚は穏やかなのでヤマトヌマエビとの混泳におすすめです。」

名称価格特徴Amazon楽天

ネオンテトラ
80~150円赤と青が特徴の飼いやすい熱帯魚。入門種としてもおすすめ。アマゾンで見る楽天で見る


ラミーノーズ
テトラ
100~200円赤い頭と白黒のヒレがきれいな魚。群泳もする。アマゾンで見る楽天で見る

ラスボラ
エスペイ
150~250円オレンジ色の体で群泳するおしゃれな魚。アマゾンで見る楽天で見る

グッピー
150円~250円
(外国産)
ひらひらと水槽全体を泳ぐ熱帯魚の代表種。アマゾンで見る楽天で見る

ファイヤー
テトラ
100~250円別名レッドテトラ
青のカージナルと、赤色の混泳は見栄えがよい。
アマゾンで見る楽天で見る

ゴールデン
プリステラ
150~200円黄色の体と独特の泳ぎ方でかわいい魚。アマゾンで見る楽天で見る

ミッキーマウス
プラティ
200~250円子どもがよろこぶミッキーのマーク。繁殖も可能。アマゾンで見る楽天で見る

ブラックモーリー
150~250円黒い体で見栄えがするモーリーの仲間。水面の油膜を食べてくれる。アマゾンで見る楽天で見る

コリドラス
パンダ
350~500円床底の食べ残しを食べてくれるお掃除屋さん。見た目もかわいい。アマゾンで見る楽天で見る

アカヒレ
90円~150円パイロットフィッシュとしておなじみの鯉の仲間。アマゾンで見る楽天で見る
※価格は変動します。現在の価格については右端のAmazon・楽天のリンクからご確認ください。

メダカ

メダカは温和な性格で、ヤマトヌマエビと一緒に飼いやすい魚です。

ただ、メダカと違ってヤマトヌマエビに適した水温は高めなので冬場はヒーターがあるとよいでしょう。

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金魚

金魚とヤマトヌマエビの混泳はできなくないです。

ただ、あまりおすすめはできません。

金魚がヤマトヌマエビを食べてしまう可能性があるためです。

もし混泳するのであれば小さめの金魚にしたり、エビが隠れる場所を作ったりして工夫することが大切です。

金魚水槽のコケ取りはあまり期待できないかもしれません。

ベタ

ベタは基本的に1つの水槽に1匹ずつ飼うことが推奨されています。

ただ、ヤマトヌマエビが一緒にいても特に問題ありません。

私も同じ水槽に入れていますが、特に問題なく過ごしています。

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ヤマトヌマエビと混泳できない魚

ヤマトヌマエビは混泳させやすいエビですが、もちろん一緒に飼えない魚もいます。

体が大きい熱帯魚

ディスカスやオスカーなど、ヤマトヌマエビが食べられてしまうくらいの大きな熱帯魚とは混泳できません。

体の大きな熱帯魚は大型の水槽で飼育するため、混泳させることはないと思いますが念のためお伝えします。

ヤマトヌマエビとミナミヌマエビの混泳

ヤマトヌマエビミナミヌマエビはどちらもコケを食べてくれるエビです。

そのため「どちらにすればよいか迷っている」という方や「一緒に飼ってみたい」という方もいらっしゃいます。

混泳はあまりおすすめしない

結論からお伝えすると、ヤマトヌマエビとミナミヌマエビの混泳は「できるけれど、あまりおすすめしない」という感じです。

理由はミナミヌマエビの稚エビが食べられてしまう可能性があるからです。

ヤマトヌマエビは身体大きいため、小さいエビは食べることがあります。

そのため、ミナミヌマエビが安心して過ごすことができない可能性があります。

どちらか一方を選んだほうがいいでしょう。

ヤマトヌマエビとミナミヌマエビのちがい

大きさ繁殖コケ取り能力価格帯寿命

ヤマトヌマエビ
4〜5cmほぼできない高い60~180円2~3年


ミナミヌマエビ
2〜3cm簡単
よく増える
低い30〜120円1年程度

コケ取りだったらヤマトヌマエビがおすすめ

コケ取り能力で比べるのであれば、ヤマトヌマエビのほうが高いです。

そのため、どちらか迷ったらヤマトヌマエビを選ぶことをおすすめします。

増やしたい場合はミナミヌマエビを選びましょう。

ヤマトヌマエビのエサはほぼいらない

ヤマトヌマエビは水槽内のコケを食べるため、基本的には別にエサを与える必要はありません。

しかし、水草やコケが少ない水槽ではエサをあげることもあります。

基本的にはコケだけあれば大丈夫

基本的には、水草が植えてある水槽であればエサの必要はありません。

水草がない水槽では、コケがつくところがありませんので、餓死してしまう場合があります。

また、熱帯魚などにあげたエサの食べ残しや、地面に落ちたものを食べていますのでほとんどの場合はエサは必要ありません。

簡単に育てられる水草を入れよう

ヤマトヌマエビを入れるのであれば、水草を入れるほうがよいでしょう。

しかし、本格的に水草育成をしようとすると、強いライトや二酸化炭素の添加が必要になってしまいます。

そこでおすすめなのがマツモなどの浮草、カボンバなどの丈夫な水草、アヌビアスなどの陰性水草です。

強いライトがなくても育てられます。

「陰性水草」はアヌビアスナナやミクロソリウムなどが有名です。

くわしくはこちらの記事で解説していますのでご覧ください。

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心配であればエサをあげる

水草の量が少なくエビのエサが心配の場合は、底に沈むタイプのものを少量あげましょう。

ただ、エサをあげすぎるとコケを食べなくなってしまいますので、様子を見ながら上げるようにしてください。

ヤマトヌマエビの繁殖は難しい

ミナミヌマエビは、水槽の中で自然に繁殖して数を増やしていきます。

「ヤマトヌマエビも増えてくれれば・・・」と考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、ヤマトヌマエビは自然に繁殖することはありません。

ヤマトヌマエビの繁殖の仕方

ヤマトヌマエビは、海水と淡水が混ざった汽水環境で繁殖を行います。

そのため、水草水槽のような淡水では自然に繁殖することはありません。

もし、繁殖をさせるのであれば汽水を水槽の中で作り出さないといけません。

無理せずにホームセンターで買おう

繁殖ができれば、購入するための費用を浮かせることができます。

しかし、そのためにはかなりの経験と手間が必要になります。

そのため、私は素直にホームセンターやショップなどで購入するほうがコスパ(タイパ)がいいように思います。

もちろん、繁殖させる楽しみもありますのでチャレンジしてみたい方はぜひやってみてください。

私は一度も繁殖させたことがありません。

ヤマトヌマエビの繁殖について「水草水槽.COMさんの記事」が参考になりますのでご覧ください。

小型のヤマトヌマエビがおすすめ

ヤマトヌマエビを購入する時には、小さめの個体を選ぶようにしましょう。

ホームセンターであれば「できれば小さめのものでお願いします」と頼めば、選んでくれるところもあります。

通販では選ぶことができませんが、できれば小さいものを水槽に入れるようにしましょう。

ヤマトヌマエビの中でも大きさがちがう

小さいものは3~4㎝ですが、大きいものは6㎝近くあります。

大きいものは存在感が出てしまいますが、小さいものであればそこまで気になりません。

小型でもコケ取り能力は高い

「小さいものはコケ取り能力が低いのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、小さいからといってコケ取り能力が劣るわけではありません。

小さいものでもしっかりとコケを食べてくれますし、大きいからといってたくさん食べるわけでもないです。

そうであれば、目立たない小さめのヤマトヌマエビを選ぶほうが悪目立ちしないのでいいでしょう。

水槽サイズとヤマトヌマエビの数

ヤマトヌマエビの数は、水槽サイズによってある程度の目安があります。

コケの量などによっても異なりますので、少なめに購入して、足りなければ足すようにしてください。

30㎝水槽2~4匹程度
45㎝水槽5~8匹程度
60㎝水槽10~20匹程度
90㎝水槽20~40匹程度

まとめ

ここまでをまとめます。

  • 寿命は2~3年
  • 小型熱帯魚やメダカとは混泳できる
  • 金魚はやや注意が必要
  • 繁殖は難しいため、購入するほうがよい
  • コケがあればエサはいらない
  • エサをあげてもよい


ヤマトヌマエビは水槽をきれいに保ってくれるおすすめのコケ取り生体です。

ただし、水温や環境によっては活発に動くことがなくなってしまうため、ヒーターなを入れて環境を整えてあげてください。

ぜひ、ヤマトヌマエビを入れてきれいな水槽を作ってください。