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水槽のスネール問題を解決!種類や駆除方法・予防策まで解説!

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水槽にいつの間にか増えている小さな貝“スネール”。

気付いたらガラスや水草、石にびっしりと付いてしまっていることもあります。

私も初心者のころは時間をかけて取っても増えてしまい困ったことがあります。

全部取り除くのは難しいんですよね。

現在はスネール駆除の方法や、増殖しづらい環境がわかったので悩まされることもなくなりました。

そこでこの記事では、スネールの種類や駆除の方法、そして再発を防ぐための予防策を初心者にも分かりやすく解説します。

これを読めば、スネール問題を解決でき、キレイな水槽を取り戻すことができます。

水槽に現れるスネールの種類と特徴

一言で「スネール」といっても、いくつかの種類があります。

基本的に、メダカや金魚、熱帯魚などの水槽で見かけるのは次の3種類です。

サカマキガイ

ほとんどの貝は、巻き方が左巻きのところ「サカマキガイ」はその名の通り巻き方が逆になっています。

右向きの巻き方で、触角がムチのように細長かった場合はサカマキガイです。

サカマキガイは環境の変化に強い貝です。繁殖力が強いので、見つけたら早めに駆除したいところです。

モノアラガイ

サカマキガイと似ていますが「モノアラガイ」は三角形の触角が特徴です。

マツモなどの水草についていることが多く、メダカ水槽や金魚水槽などでよく見かけます。

体長は2㎝程度まで大きくなります。

カワコザラガイ

体長が小さく色も薄いので、水槽内にいても気付きにくいのが特徴です。

水草やガラス面などについていることが多いです。

また、ソイルや砂利の中など手で取りづらいところにも増えてしまいます。

水草水槽などでよく見かけます。

スネールが水槽にいることのデメリットは多い

水槽の見た目を悪化させる

スネールを嫌う人が多いのは、単純に見た目がよくないことでしょう。

どんどん増えてしまうことでガラス面もきれいに見えませんし、汚い印象になってしまうところが一番のデメリットでしょう。

自分で貝を飼っているならいいんですけどね・・・

水草を食べる

スネールは若い葉や柔らかい水草を食べることがあります。

増えすぎると水草全体が食害を受け、景観や水槽のバランスが崩れる原因になる場合があります。

水質悪化の原因になる

スネールも魚と同じ生き物なので、たくさんいると水は汚れやすくなります。

フンが溜まったり、死骸があったりするとアンモニア濃度が上昇し、水質が悪化します。

いてほしくないのに、水質は悪化するのでできるだけ早く駆除したいところです。

スネールを駆除する方法

ここでは、スネールを駆除する方法についてお伝えしていきます。

水槽の状態によって、使用できるものと使用できないものがありますので参考にしてください。

ピンセットやネットなどで取り除く

スネールを直接取り除く確実な方法です。

しかし、時間がかかり最後まで取り切れないので完全除去というところまではいかないでしょう。

ただ、数を減らすことで繁殖のスピードは抑えられます。

ピンセットやネット、スクレーパーなどを使って取り除いたり、つぶしたりすることで数を減らしていきましょう。

専用の「貝転キャッチャー」という商品を使えば、効率的に取ることができますのでおすすめです。

貝とーるを使う

「GEX 貝とーる」は水槽内に入れて置き、貝を集めてくれる商品です。

地道に手で取らなくてもいいので、時間をかけて少しずつ取り除きたい方にはいい製品です。

アベニーパファーを導入する

アベニーパファーは肉食性が強いフグの仲間です。

スネールの中身を食べてくれるので、スネールを駆除してくれる頼もしい熱帯魚といえます。

しかし、攻撃性が高いところがあるため、他の魚を追いかけまわしてしまうこともあります。

また、エビも食料として見てしまうので混泳はできないでしょう。

スネールバスターを使用する

スネールバスター」は水槽に入れるだけでスネールを駆除してくれるものです。

軟体動物だけに働くため、魚やエビなどには影響がないそうです。

こちらは私は使用したことがないのですが、興味がある方は試してみてください。

ややお高めなので、時間がない方や予算に余裕がある場合にはよいでしょう。

スネールを増やさない予防策

今水槽にいるスネールを増やすと同時に、増やさないようにすることも同時に行っていきましょう。

水質を弱酸性の軟水に傾ける

スネールが好む環境は「アルカリ性の硬水」であると言われています。

そのため、反対の「弱酸性の軟水」に水質を傾けることでスネールの繁殖を防ぐことができます。

実際に私もスネールが発生した時はこちらを意識していますが、そうすると自然に減っていきます。

弱酸性の軟水にする方法は次の通りです。

  • 二酸化炭素を添加する
  • リバースグレインなどで調整する


二酸化炭素を添加することで弱酸性を保つことができます。

こちらは水草を育成している場合には、成長をうながすため一石二鳥です。

くわしい添加の仕方は初めてCo2を添加するときのおすすめの方法ついて解説!をご覧ください。

リバースグレインはフィルターの中に入れたり、液体を添加することで水槽を軟水にしてくれます。


私は水草育成の為にこちらをフィルター内に入れています。

くわしい効果については【効果あり!】リバースグレインソフトで水槽の水を軟水化!をご覧ください。

水槽内の栄養が増えすぎないようにする

エサが増えすぎて栄養過多になると、スネールも増殖しやすくなります。

エサは2~3日に1回程度に抑え、栄養や汚れが増えすぎないようにしましょう。

また、定期的な水の交換やフィルター内の掃除なども合わせて行うことで、よい水質を保つことができます。

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水草を入れる前のスネール対策「水草その前に」

水槽にスネールが混入する原因として、もっとも多いのは水草に付着していることです。

ショップなどで水草を購入した場合には、対策をしてスネールを水槽に持ち込まないことがとても大切です。

簡単な方法としては、「水草その前に」で対策することです。

100~200円程度で購入することができ、ストックしておくこともできるので、ぜひ使用してみてください。

使い方はとても簡単です。

  • 「水草その前に」をバケツなどに入れた水に溶かす
  • 購入した水草を10~15分浸ける
  • 水草を流水で洗い流し、水槽に植える


スネールが入ってから駆除するのは大変なので、事前にしっかりと対策しておきましょう。

まとめ

ここまでをまとめます。

  • スネールがいると美しい水槽にはなりづらい
  • 手で駆除するのは大変
  • 弱酸性の軟水を保つと増えなくなる
  • 水草を入れる前の対策が大切


すでに入ってしまっている場合には、道具や駆除剤を使ってまずは量を減らしていきましょう。

さらに「弱酸性の軟水」に傾けていくことで繁殖しないようにします。

これから水草を入れる方はぜひ対策をしていきましょう。