熱帯魚育成

底砂なしの水槽はアリ?ベアタンクのメリット・デメリットと注意点について解説!

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

この記事はこんな方のための記事です。

  • 水槽の底砂を入れるメリット・デメリットが知りたい
  • グッピーやメダカなどでも底砂がなくていいか知りたい
  • 底砂を入れない時の注意点が知りたい


熱帯魚やメダカ・金魚を飼う時、水槽の底には砂や砂利を敷くことが多いです。

しかし、中には「底にある砂ってな入れなきゃだめなの?」と考える方もいらっしゃるでしょう。

熱帯魚水槽歴13年になる私も「購入するのにお金もかかるし・・・」と迷ったことがあります。

実際のところ、初期費用やレイアウトのことを考えると、底砂を入れないメリットもあります。

そこでこの記事では、底砂なしで飼育してみて感じた底砂なし水槽のメリットやデメリットについて解説していきます。

底砂を敷かない水槽を「ベアタンク」と呼ぶこともあります。

この記事を読めば、ご自分の水槽に底砂が必要かどうかを判断することができます。

忙しい方のために、まずは結論からお伝えします。

  • 多くの熱帯魚やメダカ、金魚は底砂がなくても飼える
  • コリドラスなど底に住む魚には向かない
  • 底砂をなくすと、コストはかからないが手間はかかる
  • 迷っているなら底砂は入れるほうがおすすめ


それでは解説していきます。

基本的に底砂がなくても飼える魚は多い

底砂がなくても飼える魚は次の通りです。

  • グッピーやネオンテトラなどの小型熱帯魚
  • ベタ
  • 金魚
  • メダカ
  • ディスカス
  • アロワナなどの古代魚 など


基本的にはどの魚も底砂なしの水槽で飼うことができます。

特にディスカスや大型の熱帯魚などは、エサが飛散してしまうことが多いため、底砂なしで飼育している方も多いです。

水槽に底砂を入れないメリット

水槽に底砂を入れない場合には次のようなメリットがあります。

コストがかからない

水槽サイズや底砂の種類にもよりますが、底をすべて埋めようと思うとそれなりのコストがかかります。

小さい水槽サイズであれば1000円を切るものもありますが、大きい水槽となると数千円はかかってしまいます。

水槽は初期費用がかかりますが、底砂を入れないことでコストを抑えることができます。

掃除がしやすい

底砂が敷いてある水槽は、その中にエサの食べ残しやフンが溜まっていきます。

そのため、水を替える時に一緒にゴミを吸い出してあげる必要があります。

しかし、底砂を入れない場合にはゴミが目に見えている状態になります。

どこにゴミが溜まっているかわかりやすいので、掃除がしやすいという点がメリットと言えるでしょう。

シンプルな見た目でスッキリ見える

「水槽内をできるだけ魚だけにしたい」という方には、底砂がないシンプルな水槽がよいでしょう。

透明な水槽の中に魚だけが浮かんでいるため、魚の色や形がはっきりと見えます。

シンプルなものが好きな方には底砂を入れない水槽のほうが好きという方もいらっしゃいます。

水槽に底砂を入れないデメリット

次に、底砂を入れないことのデメリットをお伝えしていきます。

飼える魚が少なくなる

熱帯魚の中には、底のほうで暮らしている魚もいます。

主にドジョウやナマズの仲間で、主な熱帯魚としては「コリドラス」や「プレコ」などが挙げられます。

このような熱帯魚は、砂を口でほじったり、体をこすりつけたりすることが多いです。

また、休むときにも底砂に体を預けることもあります。

底砂がない水槽は、このような熱帯魚には不向きであるといえます。

バクテリアが増えづらい

バクテリアは目に見えない微生物です。

バクテリアがたくさん水槽内にいるほど、水が透き通ったり水の臭いがなくなったりします。

水槽管理にとっては、いかにバクテリアを増やすかが重要になってきます。

バクテリアはフィルターの中に多く住み着きますが、底砂の中にも増えていきます。

その底砂がなくなると、バクテリアが住む場所も少なくなってしまいます。

そのため、底砂を入れないのであれば高いろ過能力をもつフィルターがあるほうがいいです。

水槽が生臭い原因とは?正常なにおいを保つためにバクテリアを増やそう! この記事はこんな方のための記事です。 水槽が生臭くて困っている 匂いの原因や対策を知りたい 正常な臭いを知りたい ...

ゴミやコケが見えやすくなる

通常、底砂がある場合には水槽の底面の汚れやコケは見えません。

しかし、底砂を入れない場合にはコケで汚れたところがそのまま見えてしまうことになります。

通常は掃除をしなくてよい底面をスポンジで擦ったりしなくてはいけないので、1つ手間が増えてしまう可能性もあります。

レイアウトが単調になりがち

「シンプルに見える」というメリットの反面、レイアウトが単調になるためおもしろくないと感じる方もいらっしゃいます。

底砂があれば水草を植えたり、底砂の種類を変えてイメージチェンジを図ることができるのですが、そうもいきません。

魚と周りの景色を組み合わせて、おしゃれな水槽を作りたい方には不向きと言えるでしょう。

場合によっては魚にストレスがかかる

底砂がないことによって、水面に光が反射してしまうことがあります。

そのため、魚にとっては多少ストレスがかかることも考えられます。

ただ、私はグッピーやネオンテトラなどを飼っていましたが、それによって弱ってしまうということはありませんでした。

底砂を入れない場合に行うとよいこと

ここまで、底砂をいれないことのメリット・デメリットをお伝えしてきました。

ここからは、底砂を入れない場合に行うとよいことをお伝えします。

ろ過フィルターを大きめにする

底砂にバクテリアが増えていかないというデメリットを補うため、ろ過能力の高いフィルターにしたり、容量が大きいフィルターにするほうが安心です。

ろ過フィルター内にしっかりとバクテリアがいれば、水槽が濁ってしまったり臭ってしまうこともありません。

おすすめなのは「外掛けフィルター」と「外部フィルター」です。

外掛けフィルター
外部フィルター

「外掛けフィルター」は安価の割にろ過能力があるので、初心者の方におすすめです。

「外部フィルター」は価格は高いですが、ろ過能力は抜群です。魚の数を多くしたい方や大きめの熱帯魚を飼う方にはおすすめです。

こちらの記事でおすすめの商品を紹介していますので、チェックしてみてください。

【ろ過能力最強】外掛けフィルターのおすすめ商品を紹介!30㎝・45㎝・60㎝水槽のサイズ別に比較! この記事はこんな方のための記事です。 ろ過能力の高い外掛けフィルターを選びたい 比較をして失敗しないように購入したい ...
30cm水槽にぴったりな小型外部フィルターおすすめ5選を紹介!メーカーの比較も この記事はこんな方のための記事です。 どのメーカーの外部フィルターを買うか迷っている コスパのよい外部フィルターを知りた...

メンテナンスをこまめにする

「底面のコケやゴミが目立つ」というデメリットがあるため、水替えやコケ取りのメンテナンスをこまめに行うことをおすすめします。

見た目もきれいに保てますし、熱帯魚の健康を守ることにもつながります。

週に1回位はメンテナンスをしてきれいな水槽を保ちましょう。

迷ったら入れといたほうがいい

ここまでメリット・デメリットについてお伝えしてきましたが、個人的には底砂はあったほうがいいと思っています。

理由としては2つです。

  • 見た目がキレイだから
  • バクテリアを増やしたいから


底砂がないことのメリットはそこまで多くありません。

そうであれば、底砂を敷いて見た目をきれいにしたり、バクテリアを増やしたりするほうがメリットが多いように感じています。

もし初心者の方で迷っているのであれば安めのモノでもいいので入れてあげるのがよいでしょう。

おすすめの底砂

水草などを入れないのであれば、コケを抑える底砂を入れてあげることをおすすめします。

こちらであれば水槽をリセットする時にも洗って再利用できますので、コスパもいいです。

私も水草を入れない時はこちらを使用していました!

まとめ

ここまでをまとめます。

  • 多くの熱帯魚やメダカ、金魚は底砂がなくても飼える
  • コリドラスなど底に住む魚には向かない
  • コストはかからないが手間はかかる
  • 底砂は入れるほうがおすすめ


多くの魚は底砂がなくても飼うことができます。

メリット・デメリットがあるのでどの魚を飼いたいのか、何を優先するかといったことをもとに選んでみてください。

もしここまで読んで迷っているのであれば、底砂を入れることをおすすめします。

また、こちらの記事で初心者の方におすすめの飼いやすい熱帯魚を紹介していますので、合わせてご覧ください。

初心者でも飼いやすい熱帯魚10選!混泳ができ見栄えがおすすめの種類を紹介! この記事はこんな方のための記事です。 飼いやすくて混泳できる熱帯魚をお探しの方 水槽にどの熱帯魚を入れるか迷っている方 ...