この記事はこんな方のための記事です。
- 水槽が生臭くて困っている
- 匂いの原因や対策を知りたい
- 正常な臭いを知りたい
熱帯魚やメダカ・金魚などを飼っていると、時々水槽から生臭いにおいがしてくることがあります。
きれいな水槽を楽しみたいのに、臭いが気になって手入れをする気すら失せてしまうこともあります。
熱帯魚水槽歴13年になる私も、以前は水槽の臭いが消えずに困ったことがあります。
現在では、原因と対策がわかってきたので、水槽から変な臭いはしませんし、楽しく水槽を眺めることができています。
この記事では、水槽のにおいでお困りの方に向けて、水槽の臭いの原因や対策についてお伝えします。
これがわかれば臭いに悩まされることもなくなりますよ。
まずは結論からお伝えします。
- 水槽が正常だと土のようなにおいがする
- においの原因は「バクテリア不足」か「エサのあげすぎ」
- 立ち上げたばかりの時はバクテリアが不足している
- 立ち上げから数か月たっても臭いならフィルターの見直しが必要
それではくわしく説明していきます。
正常な水槽とそうでない水槽の臭い
初心者の方の中には「水槽は臭いんだけど、これが正常かどうかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
生き物を飼っているんだからこの臭いは当然と考える方もいるかもしれません。
ここでは、正常な水槽とそうでない水槽の臭いのちがいについてお伝えします。
生臭い・ドブ臭いのは正常ではない
もし水槽から生臭い魚のようなにおいや、ドブのような腐敗臭がする場合は、水槽の状態があまりよくありません。
特にドブのような臭いは、有害物質が水槽内にある可能性がありますので、すぐに対策が必要です。
魚を飼っていても、状態のよい水槽からは変な臭いがすることはありません。
正常な水槽は土のにおいがする
「じゃあ、正常な水槽のにおいって?」と思いますよね。
水槽がいい状態だと、森や土のようなにおいがします。
「生臭い・ドブ臭い」といった感じはしません。
これは水槽内のバクテリアが多く、水槽の環境が安定している証です。
水槽の臭いの原因は主にバクテリア不足
では、この生臭いにおいの原因はなんでしょうか。
主には次のことが考えられます。
- バクテリア不足
- エサのあげすぎ
- フィルターの能力が低い
バクテリアが汚れを分解しきれていない
水槽から変な臭いがしている場合は、ほとんどの場合がバクテリア不足です。
バクテリアは、目に見えない小さい微生物で水の汚れを分解してきれいにしてくれます。
バクテリアが多い水槽は汚れにくく、変な臭いがすることもありません。
立ち上げ直後はバクテリアの数が少ない
新しく水槽を立ち上げたばかりの時は、バクテリアがまだ十分に増えていません。
そのため、立ち上げてから2~3週間しかたっていないという場合には、水槽が臭ってしまうことがあります。
少なくとも1か月以上、場合によっては数か月してようやくバクテリアの数が増えて水槽は安定してきます。
立ち上げて数か月しても臭いならフィルターが悪い
バクテリアが増えるまでには、立ち上げか
通常であれば、ある程度時間が経つとバクテリアが増えて臭いもなくなってきます。
しかし、立ち上げてから数か月が経っても臭い場合があります。
その場合にはろ過フィルタ―の性能を疑ってみるのがよいでしょう。
フィルターは汚れを取るだけでなく、バクテリアが住み着く場所になっています。
フィルターが悪いと、バクテリアが増えていかないのでずっと水槽が臭いままになります。
くわしいフィルターの選び方はこちらの記事をご覧ください。
水槽が臭くならないフィルターとは
では、どのフィルターがよいのでしょうか。
それは、ろ材がたくさん入るフィルターです。
例えば、金魚水槽などによく使用される「投げ込み式フィルター」は、ろ過能力が高くありません。
一方、もっともろ過能力が高いのが外部フィルターです。
ろ材を入れる量が圧倒的に多いので、バクテリアの量が増えやすくなります。
ただ、外部フィルターは価格が高いので、ちょっとと思う方もいらっしゃるでしょう。
その場合におすすめなのが「外掛けフィルター」です。
さらにバクテリアが増えるためのろ材にすることでの水質が高くなっていきます。
こちらの記事で「コスパのいい外掛けフィルター」を比較していますので、ご覧ください。
エサのあげすぎによって水がよごれる
また、ある程度バクテリアが増えても、水の汚れ方が大きい場合は汚れを分解するのが追い付かず、臭いがしてくることがあります。
初心者の方に多いのがエサのあげすぎです。
エサのパッケージには「1日に2~3回」と書かれていますが、ほとんどの場合それだとあげすぎになってしまいます。
エサが増えると食べ残しが腐ったり、フンが増えたりして水質がどんどん悪くなっていきます。
そのため「1~2日に1回」程度に抑えておくのがよいでしょう。
バクテリアを増やすことで臭いは減る
ここまで、水槽の臭いの主な原因は「バクテリア不足」であるとお伝えしてきました。
ここからは、具体的に何をすればバクテリアが増えるのかをお伝えしていきます。
フィルターを替えてろ過能力を上げる
フィルターを替えることで、水質は劇的に変わります。
私も以前は、投げ込み式フィルターなど安いフィルターを使用していました。
しかし、初期投資だと思いフィルターを替えたところ、水槽の汚れも臭いも一気になくなりました。
ろ材を見直す
ろ過フィルタ―に入れる「ろ材」の種類はさまざまです。
大きく分けると、次の2つがあります。
- 物理ろ材
- 生物ろ材
物理ろ材は、スポンジやウールマットのように、目に見えるゴミなどをこし取るものです。
コーヒーフィルターなどをイメージするとわかりやすいかもしれません。
生物ろ材は、バクテリアが住み着くためのろ材です。
例としてはリングろ材やボールろ材などがあります。
ここでバクテリアが増えて、水をきれいにしてくれます。
大切なのは生物ろ材
水の臭いをなくすために必要なのは「生物ろ材」です。
極端な話をすれば「生物ろ材さえあれば水はキレイになる」といえます。
それくらい、生物ろ材は重要です。
現在、スポンジやウールマットだけを入れている方は今すぐにろ材の見直しをしましょう。
補助としてバクテリア剤を入れる
バクテリアが少ない立ち上げ直後には、補助としてバクテリア剤を入れることもあります。
ただし、これはあくまで補助的なものです。
基本的にはろ過フィルターやろ材を見直していかないと根本的な解決にはなりません。
試しにバクテリア剤の効果が知りたいという方には、こちらがおすすめです。
水が汚れを減らしていくことで臭いも減る
バクテリアを増やすことと同時に、そもそもの水の汚れを減らしていくことも大切です。
水が汚れなければバクテリアが楽に分解し続けることができます。
底のゴミをなくしていく
エサの食べ残しやフンは水槽の底に溜まっていきます。
そのため、水替えの時に水槽の上から水をとってもあまり汚れは減っていきません。
専用のホースを使用して、水槽の底に溜まっているゴミをできるだけ水槽の外に出すようにしましょう。
これだけでも、水槽内の汚れは大きく減っていきます。
私はこちらのホースを使用しています。使い勝手がよいのでおすすめです。
水替えは定期的に行う
水替えは1度にたくさん行わずに、週に1回など定期的に行っていきましょう。
一度にたくさんの水を替えてしまうと、せっかく増えてきたバクテリアも一緒に水槽外に出してしまうことになります。
バクテリアが減りすぎないように、水槽の3分の1を目安に替えていくことをおすすめします。
水草を植える
水草は水槽をきれいにしてくれる役割をします。
イメージとしては、水草が育つときに一緒に水の汚れなどを吸ってくれるような感じです。
そのため、水草がキレイに育っている水槽はキレイなことが多いです。
特にマツモなど成長が速い水草を入れると、特にキレイにする作用が大きいのでおすすめです。
臭い消しはバクテリアが育つまでの補助
水槽の臭いを消すための商品もあります。
活性炭などが入っているろ材を使用することもひとつの手です。
ただし、こちらも根本的な解決にはならないので、バクテリアを増やすことと同時に行っていきましょう。
フィルターに入れておくだけで、水の臭いや汚れを取り除いてくれるので、気になる方は1度使用してみるとよいでしょう。
まとめ
ここまでをまとめます。
- バクテリアを増やすことで臭いが消えていく
- 水の汚れを減らしていくことも大切
- 水が臭い場合はフィルターやろ材が悪い場合が多い
バクテリアを増やすことで臭いは消え、透き通った水になっていきます。
立ち上げ直後出ない限り、水が臭い場合はフィルターやろ材が悪いことが多いです。
よいフィルターを使用することで、キレイで見た目も美しい水槽になっていきますので、ぜひ見直しをしてみてください。