この記事はこんな方のための記事です。
- チェリーバルブがどのような魚か知りたい
- チェリーバルブと混泳できる魚を知りたい
鮮やかなピンクや赤色が特徴のチェリーバルブ。
スネールなどを食べることで「お掃除魚」として飼っている方もいらっしゃいます。
熱帯魚歴12年以上になる私は、今までに25種類以上の熱帯魚を飼育してきました。
チェリーバルブは現在は水槽にはいませんが、色合いがお気に入りの魚でした。
この記事ではチェリーバルブを飼ったことがない方や、飼い始めたばかりの方のために、混泳できる魚や適正な水温、寿命などをくわしく解説します。
まずは、基本的な情報をお伝えします!
- 体長は3~5㎝程度
- 寿命は2~5年
- 適正な水温は24~26度
- ヒーターは必要
- 穏やかな性格で飼いやすい
- メダカや小型熱帯魚と混泳できる
- エビとはちょっと相性が悪い
- 繁殖は個人でもできる
- 価格は150~200円程度
それではくわしく解説します。読み飛ばしたい方は目次をクリックしてください。
チェリーバルブと混泳できる熱帯魚
チェリーバルブは穏やかな性格で他の魚と混泳させやすい熱帯魚です。
ここでは、混泳できる熱帯魚についてくわしくお伝えします。
混泳できる魚
・同じサイズの小型熱帯魚
・メダカ
混泳できない魚
・体が大きい熱帯魚
・単体でしか飼育できない熱帯魚
・ミナミヌマエビなど小さなエビ
小型の熱帯魚
チェリーバルブと体の大きさが同じくらいの仲間は基本的に混泳できます。
例えば次のような仲間です。
- グッピー
- カラシンの仲間(○○テトラなど)
- プラティの仲間
- コリドラスの仲間
- モーリーの仲間
- コイの仲間の一部(アカヒレなど)
よく見かける「○○テトラ」と名前の付いたものは、カラシンという種類の仲間です。
ほとんどの場合は混泳させることができます。
また、グッピーやプラティ・コリドラスなどの仲間も混泳には向いています。
メダカとも混泳できる
チェリーバルブはメダカとも混泳させることができます。
メダカは幅広い水温に対応しているため、水槽用のヒーターを入れても問題ありません。
そのため、水温をチェリーバルブに合わせ26度前後にしてあげれば一緒に飼うことができます。
おすすめの混泳相手10選
チェリーバルブの混泳相手としておすすめの小型熱帯魚をお伝えします。
初心者の方でも飼いやすい丈夫な熱帯魚を選んでいますので、安心して混泳させてください。
名称 | 価格 | 特徴 | Amazon | 楽天 |
ネオンテトラ | 80~150円 | 赤と青が特徴の飼いやすい熱帯魚。入門種としてもおすすめ。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ラミーノーズ テトラ | 100~200円 | 赤い頭と白黒のヒレがきれいな魚。群泳もする。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ラスボラ エスペイ | 150~250円 | オレンジ色の体で群泳するおしゃれな魚。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
グッピー | 150円~250円 (外国産) | ひらひらと水槽全体を泳ぐ熱帯魚の代表種。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ファイヤー テトラ | 100~250円 | 別名レッドテトラ 青のカージナルと、赤色の混泳は見栄えがよい。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ゴールデン プリステラ | 150~200円 | 黄色の体と独特の泳ぎ方でかわいい魚。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ミッキーマウス プラティ | 200~250円 | 子どもがよろこぶミッキーのマーク。繁殖も可能。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
ブラックモーリー | 150~250円 | 黒い体で見栄えがするモーリーの仲間。水面の油膜を食べてくれる。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
コリドラス パンダ | 350~500円 | 床底の食べ残しを食べてくれるお掃除屋さん。見た目もかわいい。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
アカヒレ | 90円~150円 | パイロットフィッシュとしておなじみの鯉の仲間。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
チェリーバルブと混泳できない魚
一緒に飼える魚が幅広いチェリーバルブですが、混泳できない魚もいます。
できない魚は次の通りです。
混泳できない魚
・体が大きい熱帯魚
・単体でしか飼育できない熱帯魚
体が大きい熱帯魚
チェリーバルブが食べられてしまうくらいの大きな熱帯魚とは混泳できません。
体の大きな熱帯魚は大型の水槽で飼育するため、混泳させることはないと思いますが念のためお伝えします。
単体でしか飼育できない熱帯魚
熱帯魚には、その種類だけしか水槽に入れられない物や1匹ずつでないとダメな種類がいます。
それらの種類とチェリーバルブは当然ですが混泳できません。主に次の種類です。
- ベタ ×
- エンゼルフィッシュ ×
- スマトラ ×
- パファー(フグの仲間) ×
ベタは1匹ずつ飼育する魚で、エンゼルフィッシュやスマトラはその種類だけで飼育する魚です。
混泳させると攻撃されてしまいますので、同じ水槽で飼うことはできません。
チェリーバルブとエビの混泳は注意が必要
ここでは、チェリーバルブとエビの混泳についてお伝えします。
コケを食べてくれることで有名な「ヤマトヌマエビ」や「ミナミヌマエビ」を水槽で飼っている方もいらっしゃるでしょう。
まずは結論からお伝えします。
- ミナミヌマエビなどの小さいエビは食べられてしまう
- ヤマトヌマエビは、体が大きいため食べられてしまうことはほぼない
エビを食べたりすることもある
チェリーバルブはエビが好物だと言われています。
特に、小さいミナミヌマエビなどは食べてしまうこともあります。
私もチェリーバルブが小さめのミナミヌマエビを食べているのを見たことがあります。
そのため、ミナミヌマエビとチェリーバルブの混泳はおすすめしません。
ヤマトヌマエビの大きさでは食べられることはない
ミナミヌマエビは食べられてしまうの可能性がありますが、ヤマトヌマエビほどの大きさになると、攻撃することは少なくなります。
そのため、混泳させるのであればヤマトヌマエビをおすすめします。
隠れ家になるものを置く
エビが安心して過ごせるように、隠れられる場所を作ることがとても大切です。
そのため、岩や流木、専用の隠れ家を水槽内に作ると、エビがストレスを感じずに過ごせるようになります。
エビが隠れられる場所があることで、エビもストレスなく長生きすることができます。
隠れ家になるおすすめの水草
エビの隠れ家として特におすすめなのが、水草です。
体が小さいエビも入り込むことができますし、水槽内の養分を吸収しコケを抑えることができるためです。
また、見た目にも水槽がキレイに映るので水草はぜひ入れてみてください。
おすすめは、高価なライトを使っていなくても育てることができる水草です。
例えば次のような種類です
金魚やメダカ水槽などにも使われるので、育成もそこまで難しくありません。
光が強くなくても育つ水草については【陰性水草おすすめ13選】ライトが弱くてもCO2がなくても育てやすい水草を紹介!で解説していますので、ご覧ください。
スネールを食べるチェリーバルブ
チェリーバルブは雑食性のため、スネールを食べてくれることがあります。
特にカワコザラガイなど「水槽のやっかい者」を食べてくれるため、数が増えるのを抑えることもできます。
ただ、好き好んで食べている感じではないので「少しは食べる」くらいで考えておくとよいでしょう。
チェリーバルブの寿命
ここでは一般的なチェリーバルブの寿命や長生きさせる方法をお伝えします。
寿命はおよそ2~5年
環境にもよりますが、チェリーバルブの寿命は2~5年といわれています。
私が飼っていたチェリーバルブも2年半くらいでした。
一般的に小型熱帯魚の寿命は2~5年程度ですので、チェリーバルブの寿命もそこまで大きく変わりません。
寿命を延ばすための方法
寿命を延ばすには、チェリーバルブに合った環境を準備することが大切です。
そのためには、適正な温度、水をきれいにするためのろ過、エサの頻度など様々なことが関係します。
水槽用品はお金がかかりますが、これらがないとチェリーバルブを長生きさせることはできません。
初期費用は掛かりますが、ランニングコストはそこまでかかりません。
最初だけしっかりと準備をしましょう。
チェリーバルブの適正水温は24~26度
チェリーバルブに適正な水温は24~28度程度です。
こちらも他の熱帯魚と大きく変わりません。
どうやって水温を管理するの?
水槽用ヒーターを入れるだけで大丈夫ですよ
チェリーバルブはヒーターなしでは飼えない
チェリーバルブの水槽には、水槽用ヒーターが必要です。
水槽用のヒーターは水を26度まで自動で温め、温度を一定にしてくれます。
ヒーターがない場合は病気にかかりやすくなったり、最悪の場合は死んでしまいます。
温度管理はしっかりとするようにしましょう。
エアコンでの温度調整はおすすめしない
アクアリストの中には、水槽用ヒーターを入れずにエアコンで温度管理をしている方もいらっしゃいます。
しかし、初心者の方にはおすすめしません。
水槽が1つだけの場合、エアコンの電気代のほうが高くなってしまうからです。
水槽をいくつも持っている方はヒーターを入れるよりも安く済む場合もありますが・・・。
水槽が1つであればヒーターを入れたほうが電気代が安く済みます。
また、季節によって管理が難しくなりますので、ヒーターのほうが簡単に飼育することができます。
チェリーバルブの繁殖
チェリーバルブは個人の水槽でも繁殖をさせることができます。
ここでは、繁殖のさせ方などについてお伝えします。
オスとメスを別の水槽に入れる
オスとメスがいれば、水槽内で自然に繁殖することはあります。
ですが、できればオスとメスを別の水槽に移してあげるほうが繁殖する可能性は高いです。
できれば30センチくらいの余裕のある水槽がいいですが、なければサテライトなどを利用するのもよいでしょう。
オスとメスの見分け方
チェリーバルブのオスは赤色が強いのが特徴です。
一方メスは黄色っぽい体をしています。
色合いが違うので、比較的簡単に見分けることができるでしょう。
ウィローモスなどの水草を入れる
チェリーバルブは卵を水草に植えつけるため、水槽には水草を入れてあげるとよいでしょう。
よく用いられるのがウィローモスです。
ウィローモスは強いライトがなくても枯れてしまうことがないので、扱いやすいです。
稚魚を1か月程度隔離してエサを与える
稚魚は1か月くらいは隔離して、別に飼育をしてください。
体が小さい魚は他の魚に食べられてしまう可能性もありますし、エサを食べる時にも他の魚に負けてしまうので餓死してしまうこともあります。
細かく砕いたエサや、稚魚専用のフレークなどを使ってエサを食べやすくしてあげましょう。
チェリーバルブを飼うために必要なモノ
ここでは、熱帯魚を飼うために必要なものを簡単にお伝えします。
なお、今回は本格的な水草水槽ではなく熱帯魚をメインとした30cm水槽を想定しています。
- 水槽
- ろ過フィルター
- 照明
- 砂利や砂
- エアーポンプ(ブクブク)
- 水槽用ヒーター
1つ1つ揃えることもできますが、初心者の方にはセットになっているものがおすすめです。
チェリーバルブを購入する方法
熱帯魚の購入方法はいくつかあります。
- 熱帯魚専門の通販サイト
- ホームセンターなどのペットショップ
- 熱帯魚専門ショップ
ここでは、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
熱帯魚専門の通販は安くて安全
熱帯魚専門の通販サイトでの購入ポイントは以下の通りです。
- まとめ買いすると安い
- しっかりと管理されていて、病気などがない
- 死着の場合、保証がある
- 配達時に家にいないといけない
専門店ではしっかりと管理されているため、病気になっていることはほとんどありません。
ただやはり通販なので、長い時間運ばれてくると生体が弱ってしまったりすることもあります。
死着などがあった場合は保証をしてくれます。
できれば再配達にならないように自宅でしっかりと受け取ってあげてください。
特に同じ種類をたくさん買うと安いです。
ホームセンターのペットショップ
ホームセンターなどにあるペットショップでの購入のポイントは次の通りです。
- 自分の好きなタイミングで水槽に入れられる
- 管理がしっかりできていないところがある
- 好きな魚を選べる場合がある
ホームセンターのペットショップは、自分の目で確かめて買えるところがメリットです。
ただ、管理の仕方によっては水質の悪いところに熱帯魚が入れられている場合もあります。
通販と違い、自分の目で確かめて買うことができます。
熱帯魚ショップ
熱帯魚専門の店舗のポイントは次の通りです。
- お住いの地域にないところもある
- 知識がある店員さんが多い
熱帯魚を専門に扱っているショップでは安心して購入することができます。
また、初心者の方にとってはくわしい店員さんに聞くことができるのはありがたいです。
ただ、自宅から遠くなってしまう場合もありますので、その場合には通販をおすすめします。
チェリーバルブの水合わせ
買ってきた熱帯魚は袋に入れられています。
ペットショップの水と水槽の水は違っていますので、一気に入れてしまうとチェリーバルブに負荷がかかってしまいます。
温度や水質を合わせてあげる必要があり、これを「水合わせ」といいます。
水合わせのくわしい方法はこちらをご覧ください。【熱帯魚を水合わせする方法】
チェリーバルブのエサやあげ方
チェリーバルブはどこにでも売っている小型熱帯魚のエサで十分です。
また、始めのころはエサをたくさんあげたくなりますが注意が必要です。
エサをあげすぎてしまうと、フンやエサの食べ残しが増えすぐに水が汚くなってしまいます。
1日に1回 30秒で食べきれるくらいで十分です。
私は、水が汚れにくいこちらを使用しています。
チェリーバルブは初心者でも飼いやすい熱帯魚
気を付けるべきポイントはありますがチェリーバルブは飼いやすい熱帯魚です。
初心者からベテランまで人気があり、長く楽しめるのでぜひチャレンジしてみてください。
みなさんが楽しい熱帯魚ライフを送れることを願っております。