熱帯魚育成

グッピーの稚魚の育て方は?隔離する期間や方法、主な死因などについて解説

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この記事はこんな方のための記事です。

  • なかなか稚魚をうまく育てられない
  • 稚魚をしっかり大人まで育てたい
  • いつまで稚魚を隔離すればよいのか知りたい


「熱帯魚の王様」とも呼ばれるグッピーは、その色合いの美しさだけでなく、繁殖して稚魚を育てることも楽しい魚です。

しかし、稚魚の育て方がわからないと他の魚に食べられてしまったりして大人まで育てられないということもあります。

熱帯魚水槽歴13年になる私も、初心者のころは稚魚を大人まで育てられずに困ったことがありました。

隔離する方法や期間など、わからないことだらけですよね、

現在はある程度の知識も身に付いてきたので、多くの魚を長生きさせることができています。

そこでこの記事では、初心者の方のためにグッピーが稚魚のうちに死んでしまう原因や、稚魚が生まれたら行うことについて解説します。

この記事を読めば、かわいい稚魚を大切に飼育することができるようになります。

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グッピーの稚魚が死んでしまう主な原因

ここではまず、稚魚が死んでしまう原因についてお伝えします。

これを知っておけば稚魚の生存率を上げることができます。

主な原因はこちらです。

  • 他の魚に食べられてしまう
  • エサが食べられなくて餓死してしまう
  • フィルタ―に吸い込まれてしまう
  • 水質が合わなくて死んでしまう

他の魚に食べられてしまう

稚魚の死因としてもっとも多いのは、他のグッピーや多種の魚に食べられてしまうことです。

グッピーの稚魚はとても小さくて、他の魚の口に入ってしまう大きさです。

稚魚も大人の魚が来たら逃げようとはしますが、泳ぎが得意ではないことや隠れ家がない場合には追い詰められて食べられてしまいます。

隔離したり、隠れ家となる場所を確保するなどの対策が必要です。

エサが食べられなくて餓死してしまう

稚魚は小さな口でしかエサを食べられないので、大人の魚と同じエサだと食べることができません。

また、泳ぎが得意でないので他の魚に先にエサを食べられてしまい、稚魚がエサにありつけないといったこともあります。

生まれたばかりの時はお腹に栄養が入っていますが、数日たった時には確実にエサが食べられるようにしてあげることが大切です。

フィルタ―に吸い込まれてしまう

水槽のフィルタ―は、水をきれいにするために水を吸い込んでいますが、稚魚も一緒に吸い込まれてしまうことがあります。

特に「上部フィルター」「外部フィルター」「外掛けフィルター」などは吸い込み口が大きいので、簡単に吸い込まれてしまいます。

フィルタ―には、スポンジを取り付けて稚魚が吸い込まれないようにしてあげましょう。

水の入れ替えができていなかった

稚魚をサテライトなどに隔離する場合には、しっかりと水が循環するようにしましょう。

比較的グッピーは丈夫な魚ですが、水の循環が悪いと水質が悪化してしまうため健康に育たないこともあります。

グッピーの稚魚が生まれたら行うこと

稚魚の主な死因がわかったところで、次はどのように対策をするかを具体的にお伝えします。

サテライトに隔離する

稚魚が生まれたら、最初にするべきことはサテライトという小さな隔離用のケースに移すことです。

サテライトは水槽の中に浮かべたり、外側に取り付けたりして稚魚を安全に守ります。

隔離することで他の魚に食べられることはなくなりますし、エサも安心して確実に食べさせることができます。

できれば親のグッピーが稚魚を生む前にサテライトに移すのが一番よいです。

ただ、始めのうちはいつ生まれるかの見極めが難しいと思いますので、稚魚が生まれてからできるだけ早く移してあげるのでも大丈夫です。

おすすめのサテライト

おすすめのサテライトは、取り付けが簡単で、水槽の外に置けるタイプです。

こうすることで水槽の中のスペースを有効に使えます。

また、水がゆっくり流れるタイプが稚魚に優しいのでおすすめです。

こちらは稚魚だけが下のスペースに逃げることができるようになっていますので、特にグッピーの育成にはおすすめです。

フィルタ―にスポンジなどを付ける

フィルタ―にスポンジやネットを取り付けることで、稚魚が吸い込まれるのを防ぐことができます。

特に目の細かいものは吸い込まれることが少なくなりますのでおすすめです。

ただし、スポンジなどは目詰まりしてろ過能力が落ちやすいので、こまめに洗ってメンテナンスをしてみてください。

稚魚用のエサを与える

口が小さい稚魚には、粉末状のエサをあげるようにしましょう。

一度に食べられる量が少ないため、1日に2回程度少量をあげるとよいでしょう。

あまりにたくさんあげすぎると、水の汚れが早くなりますので食べきれる量だけあげるようにしてください。

特におすすめなのはこちらのエサです。

価格も安く、少量なので初めての方にもおすすめです。

稚魚は1か月程度隔離すれば戻していい

稚魚っていつまで隔離すればいいの?

と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

基本的には稚魚は1か月程度で親と同じ水槽に戻しても大丈夫です。

理由は次の通りです。

  • 魚の口に入らない1~2センチ程度に成長するから
  • エサの競争に負けなくなるから

魚の口に入らない1~2センチ程度に成長するから

グッピーの稚魚は、1か月程度で約1~2センチまで成長します。

そうすると他の魚の口に入らなくなるので食べられるリスクがかなり減ってきます。

そのため、約1か月間ほど経ったところで通常の水槽に戻してあげましょう。

エサの競争に負けないから

体が大きくなって泳ぎが上手になってくると、大人のグッピーと一緒にエサやりをしてもエサを食べることができるようになってきます。

様子を見て、まだ食べきれていないようでしたら粉末状のエサも少しだけ水面に浮かべてあげてもよいでしょう。

大きなエサや大人の魚が、粉末状は稚魚が食べるというようになるのでエサにありつくことができます。

グッピーの稚魚を放置するとどうなる?

グッピーを飼っている方の中には「サテライトなんか買う余裕がないよ」という方もいらっしゃるかもしれません。

できれば同じ水槽な中で放置して増やしたいと思いますよね。

ここでは、同じ水槽の中で稚魚を放置して置いたらどうなるかをお伝えしていきます。

水草など隠れるところがあれば放置しても大丈夫

飾りなどが何もなく、稚魚が隠れる場所がないところでは、お伝えしてきた通り食べられてしまうことがあります。

しかし、水草など稚魚が入り込んで逃げ隠れできる場所があれば、放置しても意外と大丈夫です。

私は水草がたっぷりある水槽を作ることが多いので、グッピーはあえて隔離しないこともあります。

もし、同じ水槽で飼いたいのであれば水草を植えてみるのも1つの手です。

稚魚の隠れ家におすすめの水草

育てやすいのはアナカリスやカボンバなどです。

ライトがなかったり、弱かったりしてもある程度は育ちますのでおすすめです。

また、水草を植えることで水の養分を吸ってくれるため、コケが生えづらくなります。

水草は水槽をおしゃれに見せてくれるので、まだ植えていないという方はぜひチャレンジしてみてください。

まとめ

ここまでをまとめます。

  • 稚魚の死因のほとんどは「食べられること」
  • 稚魚は1か月くらい隔離するのがいい
  • 放置するなら水草など隠れ家を用意


グッピーの稚魚が生まれたら隔離してあげるのがよいでしょう。

隔離して1か月くらいすれば、食べられない大きさまで育つので戻してあげましょう。

もし、隔離するのが大変という方は隠れ家になるものを準備してあげてください。

このように稚魚を守ることができれば、水槽もより一層華やかになりますのでぜひ参考にしてみてください。