この記事はこんな方のための記事です。
- たくさんの種類があって、どのヒーターを選べばよいかわからない
- 60cm水槽用のおすすめのヒーターを知りたい
- しっかり比較してからヒーターを購入したい
熱帯魚の飼育にヒーターは欠かせません。
しかし、各メーカーのヒーターは形も価格も違いどれを選べばよいか迷ってしまう方も多いです。
熱帯魚水槽歴12年になる私も、以前はどのヒーターを選べばよいか悩みました。
そこで今回は、60㎝水槽を管理する方のために、ヒーターの選び方やおすすめのヒーターについて解説していきます。
この記事を読めば、無駄な出費をしないで失敗なくヒーターを選ぶことができますよ。
すぐにおすすめを知りたい方は「60㎝用おすすめヒーター」へお進みください。
水槽用のヒーターは3タイプある
一口に「ヒーター」といっても、実は3タイプの種類があります。
- オートヒーター(温度固定タイプ)
- サーモスタット+ヒーター(分離型タイプ)
- サーモスタット・ヒーター(一体型タイプ)
「サーモスタット」というのは温度を検知する機械のことです。
サーモスタットが付いているタイプは、自分で好きな温度に設定することができます。
「オートヒーター」は商品ごとに設定温度が決まっていて、その温度になるように水を温めてくれます。
熱帯魚用は基本的に26度設定です。
もう少しくわしく説明します。
オートヒーター(温度固定タイプ)
オートヒーターは一定の温度に保ってくれる一番シンプルなヒーターです。
温度を感知するサーモスタットは内蔵されています。
オートヒーターを使用するメリット・デメリットは次の通りです。
- スッキリとして見た目
- 比較的安く購入できる
- 温度の調節はできない
サーモスタットや温度調節のダイヤルがないため、水槽回りのごちゃごちゃとした印象がなくなります。
価格が安いのでコスパを重視する方にはおすすめです。
ただし決まった温度になってしまうので、細かい調整をしたい方には向いていません。
特にこだわりがなければ、オートヒータをおすすめします。
サーモスタット+ヒーター(分離型タイプ)
サーモスタットとは、温度を感知する機械のことです。
サーモスタットが「温度が低い」と判断したら、ヒーターが温まり、水が一定の温度まで上がるというものです。
サーモスタット・ヒーター(分離タイプ)を購入・使用するメリットとデメリットは次の通りです。
- 温度調整ができる
- 壊れてしまったときに、片方だけ買い直すことができる
- 長期間使用すると経済的
- 初期費用がかかる
このタイプは、15~30℃の幅で自分で温度を設定することができます。
温度を調整することなんてあるの?
と思う方もいると思います。温度調整する場面は次の通りです。
・白点病など、魚の病気を治す時
・水草に合った温度にしたい時
魚が病気にかかってしまったとき、水温を30℃程度まで上げることで治療をする場合があります。
また、水草の中には細かい温度調整をしたほうがよいものもあります。
水草に合わせて温度を変えたい方はこちらをおすすめします。
また、ヒーターが壊れてしまった場合に「交換用ヒーター」だけを安価で購入することができるのも、分離型のメリットです。
サーモスタット・ヒーター(一体型タイプ)
サーモスタット・ヒーター(一体型)はサーモスタットとヒーターがくっついた状態で売られているものです。
価格も「オートヒーター」と「分離タイプ」の中間のくらいです。
一体型を購入・使用するメリットとデメリットは以下の通りです。
- 温度調節ができる
- 分離タイプよりも初期費用がかからない
- 分離タイプよりも見た目がスッキリする
- どちらか片方が壊れた場合、一緒に買い替えないといけない
「試しに温度調節をしてみたい」という方におすすめです。
ここからは、ヒーターの「ワット数」について説明します。
すぐにおすすめのヒーターを知りたい方は「60㎝用おすすめヒーター」に進んでください。
60cm水槽に合ったワット数を選ぶ
続いて、水槽に合ったワット数についてです。
一般的な60㎝水槽はおよそ60L程度の水が入ります。
ワット数で考えると、60㎝水槽では150~160Wのものが適しています。
水量で書いてある場合は「64L以下」のように60Lも含まれるような標記のものを購入してください。
ワット数が小さいヒーターを買ってはいけないの?
ワット数が大きいものは値段が高く、買うのをためらってしまう場合があります。
「できることならワット数が小さい安いもので代用できないか」と考える方もいると思いますが、それはおすすめできません。
なぜならランニングコスト(電気代)が高くなるからです。
ワット数の低いヒーターでは水が温まり切らず、常に電源がONになった状態になってしまいます。
そのため適正なヒーターを買わないと、電気代がかさんでしまいます。
電力会社のHPでも記載がありますので、ご覧ください。
大きめの水槽を小さなヒーターで温めると、なかなか水温が上がりません。
結果的に、ヒーターの消費電力が大きくなって電気代が上がってしまいます。
LOOP でんき公式サイトより引用
60㎝水槽用ヒーターの電気代はいくらかかる?
季節や室温などにより変化しますが、60㎝水槽ではこのように電気代がかかります。
使用している電力会社などによって異なりますので、あくまで目安としてご覧ください。
W数 | 1時間あたり | 月(30日として計算) | |
60㎝規格水槽 | 150~160W | 2.5円 | 約1400円 |
60㎝スリム水槽 | 80W | 5円 | 約700円 |
60㎝スリム・ハイタイプは水量が違うので注意
60㎝水槽といっても、通常の水槽とは大きさが異なる場合があります。
その場合は、その水量に合わせたものを購入してください。
- 60㎝規格水槽(幅60×奥行30×高さ36):60L
- 60㎝スリム水槽(幅60×奥行20×高さ25):27L
- 60㎝ハイタイプ水槽(幅60×奥行30×高さ45):81L
60㎝水槽用おすすめヒーター【3タイプ別】
ここからは60㎝水槽用のおすすめヒーターを紹介します。
ヒーターは3タイプありますので、タイプごとにメーカーの比較、おすすめ商品の紹介をしていきます。
オートヒーター(温度固定タイプ)
オートヒーターは、水槽に入れるだけで自動で温度を管理していくれる商品です。
温度を調節しないのであれば、オートヒーターを選ぶことをおすすめします。
名称 | テトラ ミニヒーター150w | ジェックス セーフカバーオートヒーターSH160 | コトブキ ツ-ウェイオートSP 160W |
メーカー | テトラ (Tetra) | GEX | 寿工芸 |
設定温度 | 26℃ | 26℃ | 26℃ |
保証期間 | 1年 | 1年 (ユーザー登録で2年) | 1年 (海水の場合6か月) |
値段 | 2200円 | 2600円 | 3000円 |
Amazon順位 | 1位 | 3位 | 142位 |
特徴 | ・発熱がわかるランプ ・カバー付き ・安全装置付き | ・2年保障 ・2段階のW安全装置付き(空焚き後も再使用可) ・発熱がわかるランプ | ・カバーなし ・安全装置付き |
Amazon | Amazonで見る | Amazonで見る | Amzonで見る |
楽天 | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る |
テトラ ミニヒーター150w
オートヒーターのおすすめ1つ目は「テトラ ミニヒーター150w」です。
今回比較した商品の中でもっとも価格が安いです。
Amazonでの売り上げも1位になっており、多くのアクアリストが使用していることがわかります。
価格を重視して、コスパのよい商品を選びたい方はこちらをおすすめします。
ジェックス セーフカバーオートヒーターSH160
オートヒーターのおすすめ2つ目は「ジェックス セーフカバーオートヒーターSH160」です。
まず、GEXは保証期間が2年ともっとも長いです(※ユーザー登録が必要)
ヒーターは消耗品なので、ある日突然温まらなくなってしまうこともあります。
2年間も無料で交換・修理をしてくれるのはありがたいです。
また、1度空気中に出して空焚きしてしまっても再度利用可能な「うっかり防止機能」も付いています。
他のヒーターは、空焚きしたらもう使えません。
たった1度の失敗で何千円をドブに捨てるのは痛いです。
特に初心者のころはやりがちなミスなので、この機能はおすすめです。
サーモスタット・ヒーター分離型タイプ
このタイプは、細かな温度調整ができることと、ヒーターが壊れた時に交換用ヒーターだけを購入すればよいというメリットがあります。
このタイプはGEXとコトブキで比較をしていきます。(テトラは分離タイプを取り扱っていないため。)
名称 | ジェックス GEX AQUA HEATER セーフカバーナビパック 160 サーモスタット+ヒーター160W | 寿工芸 セーフティヒートセットSP 160W |
メーカー | GEX | コトブキ |
サーモスタットだけ の値段 | 2100円 | 3200円 |
ヒーターだけの値段 | 2300円 | 2700円 |
合計の値段 | 4400円 | 6000円 |
パックで購入した時の 値段 | 4500円 | 5400円 |
設定温度 | 15~35度 | 19~31度 |
特徴 | ・2年保障 ・2段階のW安全装置付き(空焚き後も再使用可) ・300Wまで対応(サーモスタット) | ・保証期間1年(海水6か月) ・220Wまで対応(サーモスタット) |
Amazon | Amazonで見る | Amazonで見る |
楽天 | 楽天で見る | 楽天で見る |
GEX AQUA HEATER セーフカバーナビパック 160 サーモスタット+ヒーター
価格や保証期間・設定温度など総合的に考えて「GEX AQUA HEATER セーフカバーナビパック 160 サーモスタット+ヒーター」がおすすめです。
サーモスタットの値段とヒーターを別で買ったとしても、パックで買ったとしてもお得です。
店舗では置いていないところも多いので、チャームやアマゾンなど通販で購入するほうが確実です。
サーモスタット・ヒーター(一体型)
サーモスタット・ヒーター(一体型)でおすすめできるものを紹介します。
名称 | テトラ ミニヒーター コントロール 150W | GEX AQUA HEATER NEW セーフカバー ヒートナビ 160 サーモスタット+ヒーター一体型 | 寿工芸 コトブキ 水槽 ツ-ウェイオートMD 160W |
メーカー | テトラ | GEX | コトブキ |
設定できる 温度 | 15~35度 | 15~35度 | 23~32度 |
値段 | 2900円 | 3200円 | 4000円 |
保証期間 | 1年 | 2年保証 | 1年(海水6か月) |
特徴 | ・最安値 | ・2段階のW安全装置付き(空焚き後も再使用可) | カバーなし |
Amazon | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る |
楽天 | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る |
テトラ ミニヒーター コントロール 150W
「テトラ ミニヒーター コントロール 150W 」は価格が最も安いのでおすすめです。
コンパクトな作りなので、水槽の周りでもあまりごちゃごちゃとしません。
初期費用は抑えたいけれど、温度調整はしたいという方におすすめです。
こちらも店頭に置いていない場合がありますので、Amazon・楽天での購入が確実です。
GEX AQUA HEATER NEW セーフカバー ヒートナビ 160 サーモスタット+ヒーター一体型
「GEX AQUA HEATER NEW セーフカバー ヒートナビ 160 サーモスタット+ヒーター一体型」は、保証期間が長く、うっかり防止機能がついているのが特徴です。
まちがって空気中に出してしまい、安全装置が作動しても、再度使用することができます。
他のヒーターは、空焚きしたらもう使えません。
また、保証が2年なので、安心感を求める方にはおすすめです。
60㎝水槽おすすめヒーターのまとめ
ここまでの情報をまとめます!
- ヒーターは3タイプから選ぶ
- 特にこだわりがなければ「オートヒーター」でOK
- 価格で選ぶならテトラ
- 保証や安全機能ならGEX
- カバーがないものを選びたいならコトブキ
熱帯魚を飼う場合、ほとんどの方はオートヒーターで問題はありません。
水草の管理をしっかり行いたい方や、細かい温度調整をしたい方はサーモスタット分離型をおすすめします。
以上、60cm水槽のヒーターについてお伝えしました!
この記事がぴったりのヒーターを見つける手掛かりになれば幸いです。
もう一度比較したい方はこちらからお戻りください。
オートヒーター比較 サーモスタット・ヒーター分離タイプ比較 サーモスタット・ヒーター一体型比較